メールマガジン 第166号  

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<メールマガジンSignalNow> 2018年9月27日・第166号
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(1)2分で読める防災コラム 第112回
世界初の「南海トラフの深部掘削」について
(2)「比較的緩やかな斜面でも崩壊」 北海道地震で専門家調査
(3)噴火後の地形変化考慮し避難誘導 国交省が新システム

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(1)2分で読める防災コラム 第112回
世界初の「南海トラフの深部掘削」について
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今号は、巨大地震の核心部に迫る「南海トラフの深部掘削」について
です。

南海トラフ地震は、このメールマガジンでも度々取り上げましたとお
り、政府の地震調査委員会は「今後30年以内に発生する確率が70~
80%」と予測しています。

1.「ちきゅう」号による掘削計画について

来月、海洋研究開発機構は、海底を深く掘削できる地球深部探査船
「ちきゅう」を使って、南海トラフの深部の探査を開始します。

「ちきゅう」による深部探査は、国際プロジェクトとして2007年に始
まり、これまで海底下約3000メートルまで掘削探査してきました。

今回は世界で初めて、プレート(岩板)境界部の巨大断層まで到達す
る、海底下5200メートルまで掘り進む計画となっています。

掘削地点は、世界のプレート境界の中でも浅いことから、紀伊半島沖
の熊野灘が選ばれました。

「ちきゅう」は、10月10日に静岡県清水港を出航し、紀伊半島沖で約
半年かけて海底を掘削する計画となっています。

日本の太平洋側の海底では、陸のプレートの下に、海のプレートが沈
み込んで「歪み」を少しずつ蓄積していて、プレート境界部の断層は
「巨大地震の巣」となっています。

この「境界部の断層」を直接掘削し、岩石を集めるほか、歪みの蓄積
状況を調べる計画です。

今回の探索では、「過去に巨大地震を起こした部分を重点的に調べ
る」としており、巨大地震や津波の発生メカニズムの解明が期待され
ています。

2.「ちきゅう」号探査の功績について

これまでも「ちきゅう」による探査によって、それまでの「巨大地震
の常識」が覆されてきました。

「プレート境界の浅い部分は、強い地震を起こさない」と考えられて
きましたが、探査によって「浅い部分も大きくすべったことがある」
ことが判明しました。

現在は、地上の地震計や全地球測位システム(GPS)の測定データか
ら、プレート境界の状況や巨大地震のメカニズムなどを推測している
に過ぎません。

今回の探査に参加する東京大学 木下正高 教授は、ついに「断層を直
接観測して実態を把握できる」としています。

3.巨大地震発生メカニズムの解明について

南海トラフの沿岸部では、海の「フィリピン海プレート」が、陸の
「北米プレートやユーラシアプレート」の下に沈み込んでいます。

このため、少しずつ「歪み」がため込まれていき、プレート境界部が
耐えられなくなって大きくすべった時に、地震が発生することになり
ます。

少しずつ沈み込んでいく「海のプレート」に引きずられて、境界部に
は海水が染み込んでいきます。

この染み込んだ海水が、地震発生時には潤滑剤となって、より大きく
断層をすべらせ、地震の揺れや津波を巨大化しやすくなります。

東日本大震災の調査でも、このことが地震を巨大化したことが一因と
されています。

今回の調査では、深部を掘削しながら観測し、染み込んだ水の量や水
圧も測り、断層のすべりにどう影響するかも探るとのことです。

断層が高速にすべると、摩擦熱で岩石が溶けて、ガラスのようになり
ます。

採取した岩石を地上に持ち帰って分析し、どのくらいの力に耐えられ
るかなどを調べ、断層付近にかかる歪みを推定するとしています。

今回の探査で、境界部の歪みの蓄積状況が正確にわかれば、地震発生
の切迫度がより正確にわかる可能性があります。

海底下5200メートルの「プレート境界部」探査で得られた様々な観測
データを、コンピュータによるシミュレーションによって、巨大地震
の発生パターンを明らかにする構想もあるとのことです。

参加する東京海洋大学 木村学 特任教授は「今回の探査は、総仕上げ
の段階」としています。

世界初の「プレート境界部の直接掘削」調査、その成果が待たれますね。
次号もお楽しみに!

by Hirono

 

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(2)「比較的緩やかな斜面でも崩壊」 北海道地震で専門家調査
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北海道大学の小山内信智特任教授などの研究グループが、震度7の揺れ
を観測した厚真町の土砂災害の現場を調査しました。

その結果、斜面の角度が30度に満たない比較的緩やかな場所でも崩れて
いるケースが目立ち、厚真町の東和地区では、およそ12度の斜面で土砂
が崩れているのが確認されたということです。

また、人工衛星で撮影した厚真町付近の画像を、民間の測量会社が分析
した結果でも、崩れた斜面の中には角度が30度に満たない場所が多く含
まれ、特に震源に近い場所ほどより緩やかな斜面が崩れているというこ
とです。

小山内特任教授は、「雨による土砂災害はある程度危険な場所が想定で
きるが、今回、それに当てはまらない場所でも崩壊が起きている。全国
のほかの地域でも、地震の激しい揺れによって緩やかな斜面で土砂災害
が起きるリスクがあることを認識する必要がある」と指摘しています。

TEAM防災ジャパン 18.9.21
https://bosaijapan.jp/news/【災害想定】比較的緩やかな斜面でも崩壊-北/

 

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(3)噴火後の地形変化考慮し避難誘導 国交省が新システム
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国土交通省は9月19日、火山が想定とは異なる場所で噴火した際、火砕
流や土石流の範囲を短時間で計算し、ハザードマップ化するシステムを
導入したと発表しました。

新システムは火砕流や溶岩流、降灰に伴う土石流、火山泥流の発生を予
測できます。

各地方整備局が火口の位置や溶岩量、噴火後にレーザー測量で得た地形
データなどを入力し、数十分~数時間で計算し、情報を落とし込んだハ
ザードマップを作成、自治体などで構成する火山防災協議会と共有し、
住民が安全な場所に避難するために活用します。

新システムの対象となるのは浅間山(長野県、群馬県)、富士山(静岡県、
山梨県)、御嶽山(長野県、岐阜県)、霧島連山(宮崎県、鹿児島県)、桜
島(鹿児島県)の5火山で、今後、国が砂防事業を実施している13火山を
対象に加えていく予定となっています。

TEAM防災ジャパン 18.9.20
https://bosaijapan.jp/news/【技術・仕組】噴火後の地形変化考慮し、避難誘/

 

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第1位 首都圏と東海の大地震の危険性に警鐘
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2089803157719023/
第2位 南海トラフ地震を前に近畿で直下型地震の可能性
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2082383148461024/
第3位 9月18日、茨城県南部で震度4の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2094793950553277/

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