メールマガジン　第164号

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＜メールマガジンSignalNow＞　2018年8月27日・第164号
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（１）２分で読める防災コラム　第110回
携帯電話用緊急速報「ETWS」について
（２）気象庁　自分のいる場所の「危険度分布」をワンタッチで表示
（３）自然災害から命を守る　まずは子供に伝えたい！　3つのポイント

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（１）２分で読める防災コラム　第110回
携帯電話用緊急速報「ETWS」について
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東日本大震災などで、電車内や職場などの携帯電話が一斉に鳴り出し、
「自分では何も設定していないし、アプリも入れていないのに鳴った」
という経験をした方は少なくないと思います。

今号は、この「ETWS（Earthquake and Tsunami Warning System）につ
いて」です。

１．ETWSの概要について

ETWSは、携帯事業者（NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク）が、携帯電話
ネットワークの機能を利用して通知するシステムです。

ETWSは汎用的な仕組みで、2G（FDD-TDMA方式、GSM：Global System for Mobile
communications）、3G（W-CDMA方式）、LTE（Long Term
Evolution）などで利用できる仕様になっています。

ETWSは、2005年から検討が開始され、NTTドコモが3G端末用に2007年
に実装した「エリアメール」がベースになっています。

ETWSは、ドコモのエリアメールより、短時間でメッセージが伝わるよう
に改良されています。

2007年、一般へのサービス提供に伴い、KDDIやソフトバンクも同様の
機能として「緊急速報メール」という名前で、携帯端末に実装しまし
た。

当時、すでにLTEの開発が進んでいて、3G用のW-CDMAのほか、１世代
前の2G（GSM）と、次世代のLTEにも取り込まれました。

緊急速報とは、緊急地震速報、津波などの避難情報、Jアラートなどの
ことで、いずれも「命に関わる」重要な通知のことです。

２．ETWSの「共通受信仕様」策定について

これまでは、携帯事業者の３社で直接、携帯端末に実装していたので、
日本国内で発売する携帯端末のほとんどが対応できていました。

ところが、最近の「SIMフリー」スマートフォンの普及により、ETWSに
対応しない携帯端末が増えてきました。

そのため、ほかの携帯端末は鳴っているのに、自分のスマートフォン
は、何も反応しなかったという話も聞くようになりました。

そこで、電気通信事業者協会は2017年12月、携帯事業者の３社が「共
通受信仕様を策定し、Androidでの利用を可能にした」と発表しまし
た。

これによって、Android 8.1（8.1.0_r9）以降を搭載したスマホであれ
ば、「SIMフリー」機種でも、緊急速報を受信できるようになりまし
た。

ETWSでは、緊急速報を極めて短時間（仕様上は4秒）で、膨大な数の端
末に送信する必要があるため、最初に定型メッセージとなる「Primary
Notification」を送信します。

そうしてまず、ユーザーの注意を引いてから、災害の発生状況（例えば
震源地や震度など）は「Secondary Notification」として、後追いで送
信します。

「Primary Notification」では、あらかじめ定型メッセージをセットし
ておき、メッセージIDのみを送ることで、これを実現しています。

ETWSの仕様書に記載されているメッセージIDは、ETWS仕様に準拠する
端末では正しく表示できるはずですが、準拠しない（SIMフリースマホ
など）端末では対応できません。

そこで、今回の「共通仕様」とは、事業者のメッセージID定義などを
公開し、共通のプログラムで対応できるようにしたわけです。

こうして標準のAndroidのソースコードにも組み込まれ、SIMフリース
マホへの対応がしやすくなりました。

Androidではバージョン8.1、正確にはAndroid-8.1.0_r9以降であれ
ば、各種の緊急速報が問題なく受信できるとのことです。

３．Androidのバージョンの見分け方について

標準的なAndroidを利用するNexusやPixelシリーズなどの場合は、
「設定－システム－端末情報」にある「ビルド番号」で確認できま
す。

メーカーによっては、設定の「端末情報」などに、バージョン表記の元
になったソースコードのビルド番号や、Androidのバージョンそのもの
を表示している場合もあります。

Android 8.1以降のSIMフリースマホの場合、対応している可能性が高
いものの、ETWS共通仕様が搭載されていることが保証されるわけではあ
りません。

ソースコードが8.1.0_r9以降であっても、あくまでもバージョンを表
す名称に過ぎないため、端末販売事業者の独自性によるためです。

とはいえ、今回の「共通受信仕様」が、Android 8.1（8.1.0_r9以降）
に標準で取り込まれたことによって、ETWSを受け取れる可能性が高くな
ったことは確かです。

ETWSは「命に関わる」重要な通知です、１度、お使いの端末を確認され
ることをお勧めします。

次号もお楽しみに！

by Hirono

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（２）気象庁　自分のいる場所の「危険度分布」をワンタッチで表示
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気象庁によりますと、スマートフォン等の位置情報機能を活用し、自分
のいる場所の「土砂災害警戒判定メッシュ情報」・「洪水警報の危険度
分布」・「大雨警報（浸水害）の危険度分布」などの「危険度分布」が、
ワンタッチで表示できるようになりました。

気象庁 18.7.27
http://www.jma.go.jp/jma/press/1807/27c/riskmap_onetouch.html

「危険度分布」表示サイト
https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html

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（３）自然災害から命を守る　まずは子供に伝えたい！　3つのポイント
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自然災害は、日本全国、いつ何時でもリスクがあります。

大人が近くにいないため、子供自身で自分の身を守らなければいけない
状況が起こらないとも限りません。

今回は、自然災害の時に知っておきたいポイントと、子供に伝える防災
教育についてご紹介します。

政府インターネットテレビ 18.8.7
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg17410.html?t=132&a=1

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第１位　海溝型地震の確率、４ランクに分類へ
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2058405584192114/
第２位　8月19日、フィジー島近海でマグニチュード8.2の大地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2055132071186132/
第３位　8月22日、ベネズエラ沖でマグニチュード7.3の大地震
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