メールマガジン 第161号
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<メールマガジンSignalNow> 2018年7月11日・第161号
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(1)2分で読める防災コラム 第107回
記録的な大雨による大災害について
(2)千葉東方沖「スロースリップ」 地震活動が活発状態
(3)【災害想定】北海道東部で大幅上昇=南海トラフ沿い、微増続く
―震度6弱以上の30年確率
(4)大雨災害に備えるために
~警報や注意報を理解し防災に役立てましょう~
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(1)2分で読める防災コラム 第107回
記録的な大雨による大災害について
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今号は当初予定を変更し、西日本を中心とした「記録的な大雨」によっ
てもたらされた大災害についてです。
被災されたみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。
1.被害状況等について
西日本を中心に、気象庁から「大雨特別警報」が出される豪雨よって、
127人が死亡、3人が心肺停止状態、63人が安否不明、重軽傷者100人
以上、河川の氾濫や土砂崩れ等による建物被害は6千棟以上(7月10日
午前11時現在)、という大災害となりました。
あまりに広域に被害が出ているため、今だ、被害の全容は判明していま
せん。
岡山県の倉敷市で川の堤防が決壊し、高知県大豊町の橋が流され、各地
で河川が氾濫して住宅が冠水・浸水し、土砂崩れの発生によって、多数
の住宅に土砂が流れ込みました。
政府は、非常に深刻な事態として、総理大臣官邸の危機管理センターに
「官邸連絡室」を設置し、各地から自衛隊に災害派遣要請もなされまし
た。
建物の冠水によって、屋根の上に避難した人々や水没して孤立した地域
の人々に対しての、あるいは土砂崩れで埋没した家屋を重機を使って慎
重に取り除くなどの救助活動も行われました。
岡山県総社市では、アルミニウム工場に水が流入し、化学反応を起こし
て爆発、10数人が怪我をし、工場の近くの住宅や車庫など3棟が全焼、
周辺住民をバスに乗せて避難所へ輸送する事態となりました。
大分県杵築市では、約10メートルにわたって道路が陥没し、通りかかっ
た自動車が、約5メートル下の穴の底に転落しました。
交通機関も、JR筑肥線で土砂に乗り上げて列車が脱線するなど、列車
の運休が相次ぎ、多数の道路で通行止めとなり、タクシー乗り場には長
蛇の列ができ、新幹線の車両を「列車ホテル」として宿泊用に開放され
ました。
国土交通省によると、がけ崩れなどの土砂災害は、28の道府県、合わせ
て201か所で発生(8日午後2時時点)しているということです。
今回の土砂災害の中では、がけ崩れが169か所と最も多く、土石流など
が24か所、地すべりが8か所となっています。
各地でライフラインが寸断され、現在も12府県で合わせて1万人以上
(9日午後8時時点)が避難所等で、不自由な生活を強いられています。
2.大雨が発生した背景について
気象庁によると、日本海で台風7号が温帯低気圧に変わり、活発な梅雨
前線も停滞し続け、さらに沖縄付近で発生した雨雲の塊が西日本へ流れ
込みました。
上空の偏西風の蛇行によって、大気の流れによどみができ、結果として
北のオホーツク海高気圧と南の太平洋高気圧との間で、梅雨前線が横た
わり続けました。
そのため、線状に連なった発達した雨雲が、西日本から東日本に次々と
かかって、各地に非常に激しい雨が降り続きました。
その結果、西日本と東日本の14府県の93の観測地点で、8日までの72
時間に降った雨量が、観測史上最多となり、被害の大きい地域を中心に、
各地で記録的な雨量となりました。
この影響で、土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告など
を出す目安とされる「土砂災害警戒情報」も、各地で出されました。
また、各地で川が増水し、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」
を超えた箇所が続出し、8府県で16万人超に「避難指示」が出されまし
た。
3.今後の対応について
政府は、各地で記録的な大雨による被害が出ていることを受け、7月8日
に「非常災害対策本部」を設置し、9日の第2回会合では「激甚災害指
定」も含めて、被災した自治体が安心して対応が行える財政措置を講じ
る考えが示されました。
今なお、安否不明者が多数いることから、警察、消防、自衛隊、海上保
安庁の部隊が約7万5000人、ヘリ79機の態勢(7月10日午前11時現
在)で、捜索救助活動を続けられています。
気象庁は、「大雨特別警報」はすべて解除しましたが、引き続き、土砂
災害や川の増水、氾濫に厳重な警戒を続けるよう呼びかけています。
復旧・復興が速やかになされることを、心よりお祈り申し上げます。
by Hirono
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(2)千葉東方沖「スロースリップ」 地震活動が活発状態
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7月7日夜、千葉県で震度5弱の揺れを観測する地震がありました。
千葉県東方沖の周辺では、先月から地下のプレートの境界がゆっくりと
ずれ動く「スロースリップ」と呼ばれる現象が発生し、専門家によりま
すと、現在も継続しているとみられるということです。
「スロースリップ」が発生したあと千葉県周辺では地震活動が活発にな
っていて、先月12日以降、最大で震度3や4の揺れを観測する地震が
相次いでいます。
政府の地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直教授は「『スロース
リップ』は今も続いていて、千葉県の周辺では時折、地震が起きるなど
地震活動が活発な状態が続いています。
活動の高まった状態がいつまで続くかわからず、今後も同じような規模
の地震が発生するおそれがあり、引き続き注意が必要だ」と指摘して
います。
NHKニュース 18.7.8
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180708/k10011521921000.html
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(3)【災害想定】北海道東部で大幅上昇=南海トラフ沿い、微増続く
震度6弱以上の30年確率
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政府の地震調査委員会は6月26日、2018年版の「全国地震動予測地図」
を公表しました。
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが起きる確率は、昨年12月公表の
千島海溝沿い巨大地震の長期評価を受け、北海道東部で大幅に上昇しま
した。
南海トラフ地震の発生が近づいていると予想され、関東から四国の太平
洋側は微増が続きました。
都道府県庁がある市の市役所の所在地付近での全国トップは千葉市の
85%で昨年と変わらず、横浜市の82%、水戸市の81%が続きます。
大阪北部地震は地図作成基準日が1月1日のため反映されず、大阪市の
確率は昨年と同じ56%。近くの断層帯との関係がはっきりせず、来年以
降に公表する近畿などの活断層長期評価で検討されます。
TEAM防災ジャパン 18.6.28
https://bosaijapan.jp/news/【災害想定】北海道東部で大幅上昇=南海トラフ/
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(4)大雨災害に備えるために
~警報や注意報を理解し防災に役立てましょう~
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大雨や暴風などによって災害が起こるおそれがあるとき、気象台からは
さまざまな防災気象情報が発表されます。
特に、6種類の「特別警報」、7種類の「警報」、16種類の「注意報」
は、発表状況がテレビなどで報道されるように、とても重要な情報です。
この注意報、警報、特別警報は、災害発生の「危険度の高まり」に応じ
て段階的に発表されます。
本コラムでは、平成29年7月5日に九州北部地方で起きた豪雨災害に関
して、発表された大雨と洪水に関する警報や注意報などを中心に、その
情報が持つ意味や、活用方法、留意事項をまとめます。
そなえる防災 18.6.29
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20180633.html
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第1位 7月2日、青森県東方沖で震度4の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1975092385856768/
第2位 南海トラフ巨大地震の前に内陸の地震活動は活発化するのか?
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1964426010256739/
第3位 6月26日、千葉県南部で震度4の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1966464453386228/
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