メールマガジン 第112号
⇒2016年06月11日・第111号 ⇒2016年05月27日・第110号 ⇒最新 一覧
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
<メールマガジンSignalNow> 2016年6月27日・第112号
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
――――――――― SignalNow 公式SNS ―――――――――――
Facebook1 https://www.facebook.com/SignalNow/
Facebook2 https://www.facebook.com/SignalNowEEW/
Twitter https://twitter.com/ka23japan/
Google+ https://plus.google.com/u/0/b/102808364357144536789/
■■□――――――――― INDEX ――――――――――□■■
(1)2分で読める防災コラム 第58回
熊本・長崎県の記録的な豪雨災害について
(2)6月16日 函館市で震度6弱の地震を観測
(3)「激しい揺れの確率」全国の予測地図を公表
(4)南海トラフ地震、断層が最大50mすべる可能性
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(1)2分で読める防災コラム 第58回
熊本・長崎県の記録的な豪雨災害について
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
今号は、急遽予定を変更し、この度の「記録的豪雨災害」についてお
届けします。
熊本地震から2か月半。また熊本県にて、用水路に転落して溺死、土
砂崩れで民家倒壊による生き埋めなど、6人が死亡、1人が重傷、福
岡県久留米市では男性1人が行方不明(22日現在)という大惨事が起
きてしまいました。
被害に遭われました方々へ、謹んでお悔やみ、お見舞い申し上げます。
◆豪雨災害の概要について
熊本県甲佐町では、6月20日夜から21日朝にかけて、1時間当たりの
雨量が150ミリという、熊本の観測史上で1番、国内の観測史上でも4
番目の豪雨となりました。
降り始めからのトータル雨量では、熊本県の複数の地域で500ミリを超
え、土砂災害の危険性が高まり、土砂災害警戒情報が発表されました。
気象庁は、この「数年に1度」というレベルの大雨として「記録的短
時間大雨情報」を発表し、熊本県南阿蘇村や西原村では避難指示、熊
本市なども避難勧告が出されました。
九州新幹線は一部区間で運転を見合わせ、土砂崩れによる通行止めが
発生し、道路が寸断されました。
◆豪雨発生の要因について
この記録的な大雨をもたらしたのは、暖かく湿った空気が南から流れ
込み、次々とできた積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」によるとの
ことです。
鬼怒川が決壊した関東・東北豪雨でもみられた現象ですね。
東西に延びた梅雨前線は、東方向へゆっくりと移動し、そこに南から
暖かく湿った空気が継続的に流れ込み、連続的に、積乱雲の帯状の固
まりが何度も通過し、豪雨が降り続いたとみられます。
福岡大学の守田治客員教授(気象学)によると、1時間の雨量が150ミ
リを超えるほど、前線に流れ込んだ水蒸気(湿った空気)の量が多い
のは珍しく、今季、太平洋で発生の兆候があるラニーニャ現象の影響
ではないかと分析しています。
ラニーニャ現象が起きた年は、西太平洋の海水温が上がり、太平洋高
気圧の勢力が強まるため、前線に湿った空気が流れ込む勢いが増し、
より多くの水蒸気が九州北部へ供給されたとのことです。
東京大学先端科学技術研究センターの中村尚教授によると、九州の西
側に位置する東シナ海では、この冬が暖かかったため、海水温があま
り下がらず、来月にかけてさらに高くなると予想されるとのことです。
5月下旬以降、平年より1~2度高い25度前後の状態がずっと続いて
いて、大量の水蒸気を含んだ、もっと南からの暖かく湿った空気が、
東シナ海であまり冷やされることなく流れ込み、積乱雲を次々と発達
させたという見解です。
中村教授によると、
「今の海水温が、例年と比べ、10日~15日くらい先に進んでる状況で、
4年前の九州北部豪雨、大きな被害が出た諌早豪雨や長崎豪雨といっ
た過去の豪雨災害が発生した状況にすでに近づいている。」
とのことで、警戒が必要です。
◆豪雨災害への備えについて
九州大学の小松利光名誉教授(防災工学)は、
「線状降水帯は急速に発達し、予測には限界がある。
自分の安全は自分で守るという意識が生死を分ける。
土砂災害など自分が住んでいる地域のリスクを把握し、そして空振り
を恐れずに早めの避難を心がけることが大切だ。」
としています。
「線状降水帯」は、積乱雲が急速に発達するために予測が難しく、短
時間に集中的な豪雨を引き起こすので、緊急地震速報と同様、速報性、
リアルタイムな情報の周知(携帯・スマートフォンが鳴るなど)が求
められるところですね。
特に、先日の熊本地震で、各地の地盤が緩んでいると思われますので、
土砂災害などが心配されます。
次号は、「熊本地震で倒壊した新耐震基準について」お届けします。
by Hirono
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(2)6月16日 函館市で震度6弱の地震を観測
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
6月16日14時21分頃、北海道内浦湾を震源とするM5.3の地震が発生
し(震源の深さ約10km)、函館市川汲町で震度6弱の激しい揺れを観測
したほか、北海道から東北地方にかけて震度5弱~1を観測しました。
北海道で震度6弱以上の激しい揺れを観測したのは、平成15年9月26
日に発生した十勝沖地震とその余震以来です。
北海道周辺は、太平洋側、日本海側のプレート境界に活発な活動が見ら
れる震源域を持ち、平成5年の北海道南西沖地震では奥尻島を中心に大
津波が発生し、229名もの死者・行方不明者を出す被害が発生しました。
太平洋側の十勝沖でも過去何度もくり返し巨大な地震・津波が発生して
います。
昭和27年の十勝沖地震では津波等により死者・行方不明者33名、平成
15年の十勝沖地震でも死者・行方不明者2名という被害が発生しており、
オホーツク海側を含む全ての沿岸地域において、津波発生時には早めの
避難行動が求められます。
気象庁 16.6.16
http://www.jma.go.jp/jma/press/1606/16b/201606161545.html
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(3)「激しい揺れの確率」全国の予測地図を公表
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
政府の地震調査委員会は、全国各地で今後30年以内に震度6弱以上の
地震に見舞われる確率を示した2016年版の「全国地震動予測地図」を
公表しました。
発生が迫っているとされる南海トラフ地震が起きていないため、静岡県
から四国にかけての太平洋側では前回の14年版に比べ確率が少し高く
なり、関東地方はほぼ横ばいとなっています。
確立が大きく変わったのは長野県で、「糸魚川-静岡構造線断層帯」の
調査結果を反映させたため、松本市周辺など長野県中部で確率が上がり、
それ以外では下がりました。
なお、この改訂は1月1日を基準にしており、熊本地震の影響は考慮さ
れておりません。
地震調査研究推進本部 地震調査委員会 16.6.10
http://www.jishin.go.jp/
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(4)南海トラフ地震、断層が最大50mすべる可能性
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
南海トラフを地震が起きた場合、南海トラフの海溝付近の断層が最大で
50m程度すべる可能性があるという研究結果を、大阪大学などのチーム
が発表しました。
大阪大学や東京大学地震研究所などの研究チームは、探査船「ちきゅう」
を使って和歌山県の沖合およそ100キロにある南海トラフの断層から採
取した岩石を分析した結果、震源が比較的浅かった場合、海溝付近の断
層が30~50m程度、すべりが起きる可能性が明らかになりました。
大阪大学 16.6.20
http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2016/20160620_1
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
□■■ ~最近のFacebook「いいね!」トップ3~ ■■□
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
第1位 6月16日、内浦湾を震源とする震度6弱の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1192761727423175/
第2位 6月12日、熊本地方を震源とする震度5弱の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1190213541011327/
第3位 「激しい揺れの確率」全国の予測地図を公表
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1188806844485330/
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
♪見守りケロタンからのお知らせ♪
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
◆“SignalNow mobile for Android”販売中!
Android(TM)搭載のスマートフォン向けに開発した高度利用者向け
緊急地震速報アプリです。気象庁の新津波電文に対応し、津波警報・
注意報も通報することができます。
■Google Play Storeからダウンロードできます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.nscjapan.signalnow
---------------------------━━━━★
◆SignalNow ProfessionalのDVD版はAmazonから購入いただけます!
1年版 2,160円(通常9,800円)。
DVD版のお求めはこちらから
http://amzn.to/1b8BhyZ
---------------------------━━━━★
◆新津波電文対応SignalNow Lite、販売中!!
気象庁の新津波電文に対応し、津波警報・注意報も通報することが
できます。「高度利用者向け緊急地震速報(予報)」を利用した通報
システムです。
http://www.estrat.co.jp/snlite.html
---------------------------━━━━★
◆リチウムイオン蓄電池〔DENKEEP〕が驚きプライス!
希望小売価格864,000円(税込)を648,000円(税込)で販売中
電気を安全にKEEPするリチウムイオン蓄電池(1kWh)
http://amzn.to/10AjxrV
・~・~・~・~・~・~・~・発行元・~・~・~・~・~・~・
ストラテジー株式会社
〒182-0023 東京都調布市染地2-14-50
SignalNowシリーズの開発・配信事業を行っています。
緊急地震速報 地震動の予報業務の許可事業者 許可第198号
http://www.estrat.co.jp/
・~・~・~・~・~・~・~・編 集・~・~・~・~・~・~・
株式会社小林洋行コミュニケーションズ SignalNowデスク
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-15-7
http://kobayashiyoko-com.jp/sn/
・~・~・~・メールマガジンの配信停止・配信先の変更・~・~・
次のアドレスからお手続きをお願いします。
https://www.kobayashiyoko-com.jp/sn/maga/form.php
※配信停止・配信先の変更は、配信リストの更新に数日かかるため、
配信停止後も数回配信されてしまうことがあります。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
このメルマガは、SignalNow シリーズをご利用いただき、メルマガ
送信に同意された皆様にお送りしております。このメルマガは、
MSゴシックの等幅フォントで最適にご覧いただけます。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
このメールは送信専用アドレスにてお送りしています。
ご返送いただいても、対応いたしかねますのでご了承ください。
━━━━━━━━━━━━━Copyright 2016 Strategy Corporation.