メールマガジン　第111号 　

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＜メールマガジンSignalNow＞　2016年6月11日・第111号
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（１）２分で読める防災コラム　第57回
「熊本地震」のその後の調査について
（２）５月の地震活動及び火山活動について
（３）阿蘇山「カルデラ噴火」が、日本を壊滅させる
（４）SignalNowサーバーメンテナンスのお知らせ

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（１）２分で読める防災コラム　第57回
「熊本地震」のその後の調査について
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熊本地震の発生から２か月が経過し、その後の調査などによって、実態
が少しずつ明らかになってきました。

各調査により、これまでとは違う認識、異なる見解、新たな発見がいく
つもあり、主なものをご紹介したいと思います。

まず、今回の地震は、数千年を超える九州地方特有の地殻変動の影響を
受けている活断層が動き、発生したものでした。

◆「沖縄トラフ」の影響について

熊本地震は、布田川断層帯と日奈久断層帯の地盤が水平方向にずれる
「横ずれ断層型」で、その背景には九州の複雑な地殻変動がありました。

東からは、太平洋沖の南海トラフ（浅い海溝）で、フィリピン海プ
レート（岩板）が北西方向に沈み込み、九州北部を西に押しています。

一方、九州南西沖の東シナ海には「沖縄トラフ」と呼ばれる海底盆地が
延び、海底を南東へ広げる力が働いて、九州南部を東に押し戻していま
す。

沖縄トラフは、九州中部を横断する「別府・島原地溝帯」と関係して、
地盤を南北に引き裂く力が働いていて、布田川、日奈久断層帯はこの付
近にあります。

つまり、この辺りの両断層帯は、東西に押される力と南北に引っ張られ
る力を受けており、今回、北東から南西方向への横ずれが生じたという
ことがわかりました。

出典：日本地震学会ほか

◆過去の岩盤のずれを新たに発見

山口大学などが布田川断層帯を調査したところ、全体で水平方向に約10
メートルにも及ぶ地表に露出した岩盤のずれを発見しました。

今回の地震によるずれは、熊本県益城町で水平方向に約70センチでした
ので、その十数倍にもなり、過去にも繰り返し、大規模なずれが起きて
いたことがわかりました。

あわせて、断層は南東側が約10メートル高くなっていることも確認され、
布田川断層帯はこれまでも、水平方向の横ずれとともに上下方向にも大
きく動いてきたことがうかがえます。

◆カルデラによって隠される活断層

その後の地震調査によって、断層は想定より東に約５キロも長く、阿蘇
山のカルデラ内にまで達していることがわかりました。

カルデラでは土砂崩れが多発するため、過去に地表のずれが生じても消
えてしまい、活断層の長さを見誤っていたわけです。

「地表のずれ」からだけではわからない断層の調査方法を考える必要が
あるという課題が、新たに認識されることとなりました。

◆今後の調査について

政府は、今回の各調査結果を踏まえ、引き続き、中長期の継続的な調査
を続行することを決定しました。

まだまだ、わからないこと、想定外のこと、未発見なことが多くあるこ
とが強く印象づけられる地震でもありました。

現在、一応「安全」とされて設置されている全国各地の原発立地場所に
も、このような未発見のリスクがありそうで、心配なところですね。

by Hirono

 

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（２）５月の地震活動及び火山活動について
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「平成28年熊本地震」の活動は減衰しながらも継続しています。
この活動で5月に震度5弱以上を観測する地震はなく、震度4を8回
観測しました。
このほかに、5月16日に茨城県南部のM5.5の地震により最大震度5弱
を観測しています。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は64回、日本及びその周辺に
おけるM4.0以上の地震の回数は132回でした。

気象庁 16.6.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/1606/08a/1605jishin.html

 

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（３）阿蘇山「カルデラ噴火」が、日本を壊滅させる
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東日本大震災発生後の4年間で、日本列島の8つの火山で噴火が起きた。
毎日のように噴煙を上げ続ける桜島、地震発生の約2カ月前から活動を
再開した霧島新燃岳、2013年11月から新島の拡大が続く西之島、戦後
最悪の火山災害となった御嶽山、全島避難となった口永良部島、それに
浅間山、阿蘇山、箱根山である。
記憶に新しいのは、2014年9月27日に起きた、御嶽山の噴火だろう。
噴出物の量は50万トン程度と噴火そのものは小規模であったが、多くの
登山者が山頂付近に集まっていたために、噴石や火砕流の影響で死者・
行方不明者63名という大惨事となった。
巨大カルデラ噴火を起こした火山は7つあるが、そのうちの4つが九州
に集中している。その中でも最大のものが、東西18キロ、南北25キロ
の阿蘇カルデラである。
もし、阿蘇カルデラで巨大カルデラ噴火が起こったら、日本はどうなる
のか。

東洋経済 16.05.28
http://toyokeizai.net/articles/-/119861

 

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（４）SignalNowサーバーメンテナンスのお知らせ
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次の日時にてSignalNowシリーズのサーバーメンテナンスを実施します。
お客様にはご不便をおかけしますが何卒よろしくお願い申し上げます。

■メンテナンス日時：
2016年6月25日(土)　午前9時00分～同日午後3時00分
※上記期間中の5分程度、配信サービスが停止します。

詳細につきましては、次の「お知らせ」をご参照ください。
http://www.estrat.co.jp/info.html

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第１位　阿蘇山「カルデラ噴火」が、日本を壊滅させる
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1179915938707754/
第２位　６月２日、千葉県東方沖を震源とする震度３の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1183511335014881/
第３位　５月２８、南大西洋でＭ７.３の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1180144332018248/

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