Webマガジン 第213号  

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<WebマガジンSignalNow> 2022年6 月15日・第213号
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(1)命を守る防災コラム 第159回
   新型コロナに関わる社会的損失について<Part2>
(2)災害に遭う前に ハザードマップで危険を知る
(3)5月の地震活動
(4)5月の地殻変動

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(1)命を守る防災コラム 第159回
   新型コロナに関わる社会的損失について<Part2>
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前号に引き続いて、今号は「新型コロナに関わる社会的損失について」の<Part2>です。

前号は「1.子どもの受診が2割減」「2.PCR検査について」をお届けし、今号は続きの
「偽陽性・偽陰性を完全にゼロにできない理由」からです。

[参考] 第158回 新型コロナに関わる社会的損失について<Part1>
https://www.kobayashiyoko-com.jp/sn/info_web212.html

1.PCR検査の偽陽性・偽陰性について

偽陽性とは、コロナに感染していないのに「感染している」と判定されてしまうことです。

偽陰性は逆に、コロナに感染しているのに、PCR検査で「感染していない」と結果が出てし
まうことです。

PCR検査で「偽陽性・偽陰性」をゼロにすることは難しく、コロナの検出に使うこと自体が
問題です。

PCR検査では、大きな綿棒を鼻のなかに挿入して鼻の粘膜を拭い、その中にコロナ遺伝子が
含まれているかどうか、もしくは唾液を採取して、コロナ遺伝子の有無を調べます。

PCR検査にかける粘膜や唾液のことを検体と言います。

PCR検査だと「ウイルス数」は検出せず、検体の中にある遺伝子を増殖させて測定するだけ
なので、「粘膜に付着していただけ」でも陽性判定となり、本来陽性ではないのに「偽陽性」
が出てしまうわけです。

また「遺伝子検査」なので、ウイルスの死骸にも反応しますし、インフルエンザやRSウイル
スなど同様の遺伝子にも反応して「陽性」と出る可能性が十分にあります。

感染症には、何個のウイルスが体内に入ったら感染したとみなす「最小発症菌数」という考
え方があります。

体内のコロナの数が最小発症菌数以下なら感染したことにならないので、その状態で陽性と
出ればそれは「偽陽性」となります。

逆に、ごく少量の検体の遺伝子を増幅させるため、検体にたまたまコロナ遺伝子含まれてい
ないと「偽陰性」になります。

PCR検査で陰性(コロナなし、感染していない)と出ても、それはたまたま綿棒で拭った場所
にコロナがいなかっただけかもしれません。

あるいは、たまたまその時に吐き出した唾液に、コロナ遺伝子が含まれていなかっただけか
もしれません。

結局、そのような検体(粘膜や唾液)で、いくらPCR検査をしても「陰性」と出るため、感
染者であっても「偽陰性」となるわけです。

2.陽性者は感染者ではない

コロナに限らず、「陽性者数」は「感染者数」ではありません。

ウイルスが検出されて「陽性」であっても、発病していなければ「感染」ではありません。

まさに「無症状感染者」なのでしょうが、これは言葉の誤りで「発病していない」のであれ
ば「感染者」ではなく「陽性者」です。

その人は「陽性でも、発病・感染はしていない」が正しい表現です。

にもかかわらず毎日、テレビや新聞ではなぜか「感染者の数」として報道され続けています。

PCR検査で「陽性」と出た人を「感染者」としてカウントするのは大間違いなのにです。

ましてやPCR検査しかしていないのに、陽性反応が出た人と「濃厚接触者だから隔離」とい
うのは常軌を逸しています。

このような間違った認識・判断、政策・施策によって、日本は今多大なる「社会的損失」を
被り続け、多くの産業が傷み、多くの世帯で所得低下が加速しています。

ぜひ、より多くの人が「正しい情報」を得て、「5年先、10年先」のことまで考えた判断・
選択・行動をしていただきたいものです。

これまでの多くの間違いを踏まえた反省の上、教訓・情報を活かした「防災」として、少し
でも「社会的損失」が低減することを心より願うばかりです。

by Hirono

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(2)災害に遭う前に ハザードマップで危険を知る
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川の氾濫や浸水、土砂災害、大地震や津波、水害、火山噴火…。
大災害が相次ぐ日本で、どう備えればいいのか。命を守るために必要な「いろは」の「い」。
それはハザードマップで地域の危険を知ることです。

「わがまちハザードマップ」は見たい市区町村を選択すると、自治体公表のマップが掲載さ
れているホームページが表示されます。種類は、「洪水」「内水」「高潮」「津波」「土砂災害」
「火山」、それに「地震防災・危険度」です。

「地震防災・危険度」では地域の揺れやすさや、液状化などの地盤被害、火災被害の危険が
ある場所を示したマップもあり、自分の地域の地震リスクを知ることができます。

HHK22.5.24 災害に遭う前に ハザードマップで危険を知る
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20190604_08.html

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(3)5月の地震活動について
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5月22日の茨城県沖の地震(M6.0)により最大震度5弱を観測しました。この地震により、
住家一部破損1棟などの被害がありました。

全国で震度3以上を観測した地震の回数は21回で、このうち、最大震度4以上を観測した
地震は4回でした。

日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は98回でした。

気象庁 22.6.8 令和4年5月の地震活動及び火山活動について
https://www.jma.go.jp/jma/press/2206/08a/2205jishin.html

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(4)5月の地殻変動
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2020年夏頃から紀伊半島西部・四国東部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されて
います。この変動は、紀伊水道周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起
因するものと推定しています。

2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。この変
動は、四国中部周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと推
定しています。

2020年夏頃から九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、最近は
停滞しているように見えます。この変動は、日向灘南部のプレート境界深部における長期的
ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。

石川県能登地方では、2020年12月頃から「能都」で南南西方向の変動が、「珠洲」で隆起が
見られるなど、この地域の地震活動とほぼ同期して地殻変動が観測されています。

2022年2月頃から沖縄本島北西沖で発生している地震活動とほぼ同期して、久米島の「具志
川」で、南南東方向に小さな地殻変動が観測されています。

硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」で隆起が、「硫黄島2」で南向きの変動が継続
しています。

霧島山では、霧島山を挟む「えびの」-「牧園」等の基線で2021年12月頃からわずかな伸
びが見られます。

国土地理院 22.6.8 令和4年5月の地殻変動
https://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2022-goudou0608.html

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第1位 5月22日 茨城県沖を震源とする最大震度5弱の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/5430507166981922/
第2位 5月29日 茨城県沖を震源とする最大震度4の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/5451899051509400/
第3位 5月23日 徳島県北部を震源とする最大震度3の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/5433245840041388/

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