メールマガジン　第71号 　

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＜メールマガジンSignalNow＞　2014年10月11日・第71号
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■■□――――――――――　ＩＮＤＥＸ　――――――――――□■■
（１）噴火は水蒸気爆発、火砕流も発生　予知連「予測は難しい」
（２）国土地理院、航空写真１８４枚を公開　現場の全貌とらえる
（３）第19回 最新の巨大地震研究の成果＜Part1＞
（４）危ない８つの活断層　茨城地震で浮き彫り　“Ｍ８～６級”リストアップ
（５）2011年東北沖地震後の地殻変動の要因を解明
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（１）噴火は水蒸気爆発、火砕流も発生　予知連「予測は難しい」
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御嶽山の火山活動について検討するため、専門家らによる火山噴火予知連
絡会（会長・藤井敏嗣（としつぐ）東大名誉教授）は２８日、東京・大手
町の気象庁で拡大幹事会を開き、会議後に記者会見した。噴火は水蒸気爆
発で火砕流も発生したとの見解を示した上で「今後も火砕流を伴う噴火は
起こりうる」と警戒を呼びかけた。噴火の規模については、水蒸気爆発で
二十数万トンの火山灰を噴出した昭和５４年の噴火と同程度とした。

msn産経ニュース2014.09.28
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140928/dst14092820090035-n1.htm

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（２）国土地理院、航空写真１８４枚を公開　現場の全貌とらえる
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長野、岐阜両県にまたがる御嶽山（３０６７メートル）の噴火で、国土地
理院は２９日までに、激しく噴煙を上げる御嶽山の噴火状況をとらえた航
空写真１８４枚をＨＰ（ホームページ）上で公開した。山頂付近を中心に
円周状にぐるりと取り囲む位置から撮影し、東西南北どの方角からも噴煙
などの状況が分かるようにした。

御嶽山の火山活動に関する対応〈国土地理院2014.09.28〉
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h26-ontake-index.html

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（３）第19回 最新の巨大地震研究の成果＜Part1＞
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このところ、最新の巨大地震研究が進み、成果を上げ始めています。
世界で初めての発見となった、東京大学 佐野有司教授の先端海洋研究の
成果などをご紹介します。

◆はじめに
地震は、地下で起きる岩盤の「ずれ」によって発生する現象です。
地球は、中心から、核（内核、外核）、マントル（下部マントル、上部
マントル）、地殻という層構造になっていると考えられています。
このうち「上部マントルの地殻に近いところ」と「地殻」が硬い板状の
岩盤となっていて、これを「プレート」と呼びます。

地球の表層は、現在、12枚の固いプレートで構成され、そのうち、次の
４枚のプレートの衝突部が日本列島周辺にあります。
＜海のプレート＞太平洋プレート、フィリピン海プレート
＜陸のプレート＞北米プレート、ユーラシアプレート

このプレートに何らかの力がかかり、それに耐えられなくなったときに
地震が起こり（岩盤がずれる）ます。

◆プレートの流動性について
プレートは、地球内部で対流しているマントルの上に乗っています。
そのため、プレートはごくわずかずつ動き、プレート同士がぶつかった
り、すれ違ったり、片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込
んだりしています。
このプレート同士がぶつかっている付近で強い力が働きます。この強い
力によって地震が発生します。

◆世界で初めての発見
東京大学・大気海洋研究所の佐野有司教授は、東北沖の深海の水の循環
を研究するため、東日本大震災の前から海水を採取していました。
震災後、震源近くの海底の水を採取し、成分を分析した結果、今までの
調査では見られなかった物質が大量に見つかりました。

それは、ヘリウム３という物質で、通常の海水にはほとんどなく、マン
トルに大量に存在すると考えられている物質です。
震源近くの海底水から、ヘリウム３を見つけたことで、日本列島の下
にあるマントルからヘリウム３を含んだ数万トンの流体が、地震に伴
って海溝域に放出されたと考えられ、これが世界初の発見となりまし
た。

東北沖のプレート境界が膨大なひずみをため、そこにマントルからの
水が長い時間をかけて徐々に染み込み、硬くかみ合っていたプレート
境界の隙間に大量のマントル水が満たされ、プレートとプレートの間
の潤滑剤のような役割を果たして、東日本大震災を起こしたと考えら
れます。（海洋研究開発機構・小平秀一上席研究員）

[出典：「巨大災害 MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃 第３集 
巨大地震 見えてきた脅威のメカニズム」ほか]

日本には110の活火山があります。先日噴火し、甚大な被害を出した
御嶽山も、活火山で、日本には、地球の７％の火山が集中しています。
日本の火山は、海のプレートが日本列島の下に沈み込むことでできる、
とされています。

プレートが動き続ける限り、避けることのできない巨大地震と火山噴
火。ついに、最新の研究成果によって、その本当の姿を少しずつとら
え始めています。

次回はPart2として、先端海洋研究の成果「地震波トモグラフィー」
をご紹介します。

お楽しみに！
by Hirono

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（４）危ない８つの活断層　茨城地震で浮き彫り　“Ｍ８～６級”リストアップ
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首都圏に震災の恐怖が漂っている。9月16日に発生した茨城県南部を震源と
するマグニチュード（Ｍ）５・６、最大震度５弱の地震は複数のけが人を
出し、地震の恐ろしさを改めて印象づけたが、気になるのはこの震源が内
陸だったことだ。国は、関東地方でＭ８～６級の大地震のリスクを抱える
活断層を８つリストアップしている。しかも、「首都圏の地下には未知の
断層が隠れている可能性もある」（専門家）というから警戒は怠れない。

zakzak2014.09.18
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140918/dms1409181529012-n1.htm?view=pc

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（５）2011年東北沖地震後の地殻変動の要因を解明
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東北大学災害科学国際研究所・日野亮太教授，大学院理学研究科・三浦 哲
教授らの研究グループは、カナダ地質調査所（ビクトリア大学兼任）の
Kelin Wang教授らとともに、 2011年東北地方太平洋沖地震の発生後に継続
して進行している地殻変動の要因として、「粘弾性緩和」という過程が重要
な役割を果たしていることをつきとめました。

東北大学2014.09.18
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/09/press20140917-01.html

 

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第一位 御嶽山が噴火
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第二位 噴火は水蒸気爆発、火砕流も発生
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第三位 超巨大地震後の余震と地殻変動
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