メールマガジン　第145号 　

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＜メールマガジンSignalNow＞　2017年11月11日・第145号
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（１）２分で読める防災コラム　第91回
「南海トラフ地震関連情報」について
（２）海底の揺れ検知、新幹線の緊急停止早く　まずJR東日本
（３）10月の地震活動及び火山活動について

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（１）２分で読める防災コラム　第91回
「南海トラフ地震関連情報」について
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気象庁は、11月1日から「南海トラフ地震に関連する情報」を発表する
運用を開始しました。

「南海トラフ地震」発生の可能性の高まりを感じるニュースとなりまし
た。

「南海トラフ地震関連情報」には「臨時」と「定例」があり、「定例」
は月１回発表されるものです。

「臨時」が発信されるのは、次の４つのケースとされています。
４つのケースのいずれかが起きた場合、発生から第１報を30分程度、第
２報を２時間程度で発信し、住民に警戒を呼びかけることとしています。

１．南海トラフで、想定される巨大地震よりも小さいＭ７以上の地震が
発生した場合

東日本大震災では、Ｍ９の本震が発生する２日前に、Ｍ7.3の地震が起
きていました。
そこで、南海トラフでもＭ７以上の地震が発生すれば、Ｍ９並みの巨大
地震が起きる可能性が高まったとして、警戒情報が配信されます。

２．南海トラフでＭ６以上の地震が発生し、「ひずみ計」が普段とは異
なる変化を観測した場合

地盤のわずかな変化を捉える「ひずみ計」は、東海地域を中心に27か
所設置されています。

このうち、東海地域において、通常とは異なる特異な変化を「ひずみ計」
が観測した時点で、その情報が配信されます。

３．複数の「ひずみ計」で、偶然とは認められない特異な変化を観測し
た場合

地震が発生していなくても、異常な変化が「ひずみ計」で観測された時
点で、その情報が配信されます。

４．プレート境界で「すべり」が発生した場合

南海トラフ巨大地震は、海側のプレートが陸側のプレートにすべり込み、
陸側のプレートが跳ね上がることで発生するため、プレートの境界面で
「すべり」が発生した時点で、その情報が配信されます。

第１報は、４つのケースのいずれかが観測され、Ｍ９クラスの巨大地震
の発生可能性を調査開始した段階で発表されます。

第２報は、警戒すべき地域を具体的に挙げて「巨大地震は３日以内の可
能性がより高い」などの文言で見通しが示されます。

「南海トラフ地震関連情報」が発信された場合、政府は住民に対し、避
難場所や避難経路、備蓄の確認、家具の固定などを呼びかけることとし
ています。

今後、より具体的な事前の避難計画などの指針がまとめられる見通しで、
避難の対象者や期間をどう定めるのかなどが検討されていくもようです。

これまでは、1978年に制定された大規模地震対策特別措置法（大震法）
に基づき、首相が「警戒宣言」を出し、住民の事前避難や公共交通機関
の停止などが行われることになっていました。

しかし、政府の有識者会議にて「現在の科学的知見では予知が困難」と
の報告書がまとめられ、「警戒宣言」方式に代わって、「南海トラフ地
震関連情報」を発信することとなりました。

「南海トラフ地震関連情報」は、巨大地震に対する防災対策が正式に定
まるまでの暫定的な措置という位置付けとのことです。

南海トラフ巨大地震は、100から200年周期の間隔で発生し、直近は昭
和21年にＭ８の「昭和南海地震」で、強い揺れと津波により、四国な
どの広範囲に大きな被害をもたらしました。

この「昭和南海地震」から70年余りが経過し、今後30年以内に発生す
る確率は、60から70％程度とされています。

政府の想定では、東海、東南海、南海の３つの震源域が連動して、Ｍ９
クラスの地震が起きた場合、最大で死者数30万人以上、建物の全壊や
焼失は200万棟以上とされています。

＜参考＞
◆内閣府サイト「南海トラフ地震対策」
http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/

by Hirono

 

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（２）海底の揺れ検知、新幹線の緊急停止早く　まずJR東日本
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防災科学技術研究所と本州のJR3社は10月30日、南海トラフなどの巨
大地震の際にいち早く新幹線を止めるため、海底観測網の利用を始める
と発表しました。

これまでは陸上の観測網に頼っていましたが、最大10～30秒早く地震を
検知できるようになる見込みで、まずはJR東日本が11月１日から東京
駅と福島県内の間などで先行して活用するとのことです。

JR東日本はこれまで自社の135台の地震計と気象庁の緊急地震速報の情
報をもとに、新幹線の緊急停止を判断していました。

新幹線に地震の衝撃がおよぶ最大40秒前に検知できる仕組みだったもの
が、震源に近い海底観測網を使えば、さらに20秒早く地震を把握できる
ようになるということです。

日本経済新聞 17.10.30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22883750Q7A031C1CR8000/

 

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（３）10月の地震活動及び火山活動について
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10月6日に福島県沖でM5.9の地震があり、最大震度5弱を観測しました。
この地震により、軽傷1人の被害がありました。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は10回、日本及びその周辺にお
けるM4.0以上の地震の回数は83回でした。

霧島山(新燃岳)では、9月23日頃から火山性地震が増加し、10月11日か
ら17日にかけて、概ね連続的に火山灰を放出する噴火が発生しました。
弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね
1kmまで達する可能性があるため、火口から概ね2kmの範囲では警戒して
ください。

桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う
弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて
飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新
岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してく
ださい。

気象庁 17.11.9
http://www.jma.go.jp/jma/press/1711/09a/1710jishin.html

 

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第１位　南海トラフ巨大地震、４つのケースで臨時警戒情報
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第２位　11月1日、鹿児島湾で震度４の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1702869289745747/
第３位　11月4日、トンガ沖でマグニチュード6.8の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1706343199398356/

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