メールマガジン　第136号 　

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＜メールマガジンSignalNow＞　2017年6月27日・第136号
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（１）２分で読める防災コラム　第82回
「地震と火災と断熱材」について（Part１）
（２）SignalNow Expressの終了と新サービスの開始について
（３）南海トラフでも「ゆっくり滑り」を観測 海洋研究開発機構など
（４）震度５強が続いて起きています

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（１）２分で読める防災コラム　第82回
「地震と火災と断熱材」について（Part１）
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地震発生時に、火災が起きやすいことは良く知られています。
調理中の火、電気機器や配線、暖房器具、プロパンなどのガス漏れなど、
さまざまな要因で、これまでも多くの地震の２次被害となる大規模火災
が発生してきました。

6月14日に、ロンドン西部ノッティングヒル近くの24階建て高層公営
住宅「グレンフェル・タワー」で大規模火災が発生し、死亡者および死
亡の可能性が高い行方不明者が、79人にものぼる大惨事となりました。

ビルの低層階（２階または４階付近との観測）から出火し、外壁、非常
階段を伝わって、またたく間に建物全体を炎上させ、避難を困難なもの
にしました。

ロンドン警視庁は、ビルで昨年まで行われていた大規模改修の際に、外
壁に安価で耐火性が低い「断熱材」が使用され、上層階へと火が延焼し
やすくなり、未曾有の大惨事を招いたとの疑いを強めているとのことです。

この「耐火性の低い外壁材」が気になりましたので、少し調べてみました。
今号はその「Part１」です。

１．断熱の方法と断熱材の原料について

そもそも「住宅用の断熱」は、「夏は（暑い外気を遮って）涼しく、冬
は（冷たい外気を遮って）暖かい」という「省エネ」目的で導入されま
した。

断熱方法は大きく分けて、内壁と外壁の間を断熱する「内断熱」と外壁
の外側を断熱する「外断熱」の２つの工法があります。

内断熱は、断熱材を充填する方法で「充填断熱」と言います。
外断熱は、外壁の外側に断熱材を貼る方法で「外張り断熱」と言います。
どちらの方法にも、メリット・デメリットがあります。

いずれの場合も断熱材は、「外気を遮断する」目的のため「温度」を伝
えにくい、グラスウールやプラスチックの発泡材（硬質ウレタン、発泡
スチロール：ポリスチレンフォーム）などで作られます。

「外張り断熱」の場合、外壁に貼り付ける工法のため、「軽さ」が重視
され、石油を原料とする、よく燃える「発泡材」で作られます。

また「発泡材」を覆う「金属鋼板」も、「軽さ」が求められるため、ア
ルミ材で作られます。

外断熱メーカーの「燃えにくい」とする製品でも、基本性能表では「引
火温度259度、発火温度514度」のように記載しています。
しかし、たばこの温度で700度、実際の火事は1000度以上です。

＜参考＞
◆断熱材の特徴
http://dannetsujyutaku.com/basic/knowledge/spec

２．「外張り断熱」工法について

「外張り断熱」工法で施工する場合、柱の外側に約25ミリから50ミリ
の断熱材を貼り、その上に外壁材をかぶせ、ビスで止めていく工事とな
ります。

断熱材が25ミリ、外壁材の厚さが12ミリの場合は、合計の厚さが37
ミリになります。

厚さ37ミリをビス止めするには、80ミリ以上のビス（耐力が40ミリ以
上必要）が必要となります。

そのように長いビスで、重たい外壁材を長い年月耐えさせるには、本来、
定期的なメンテナンス（数年単位）が必要です。

定期的なチェック、補修をせずにそのまま放置していると、大地震が起
きた際に、外壁の重さにビスが耐えられなくなり、「外壁材ごと重さで
崩れ落ちる」可能性が高くなります。

実際に、阪神・淡路大震災でも、外壁材ごと落下するという被害が多数
発生しました。

重い外壁を止めるため、必要以上にビスを打ち過ぎた工事により、木材
の強度が落ちてしまったという意見もあるようです。

これまで、あまり「断熱材」というものを、深く考えたことがありませ
んでしたが、今回のロンドンのビル火災は、とても大きな教訓となる出
来事となりました。

この続きは、次号「Part２」をお楽しみに。

by Hirono

 

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（２）SignalNow Expressの終了と新サービスの開始について
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この度、Windows用無償ソフトSignalNow Expressを終了して新しく始ま
る新サービス「SignalNow X」の改善点は、次のとおりです。

・ＧＵＩを変更し、操作性を向上しています。
・地図表示の仕組みを変更し、独自地図しています。
・内部処理を全て見直し、受信精度の向上を図っています。
・今後開発する高機能有償版へのアップグレードを容易にします。

引き続き、ご愛顧くださいますようお願い申し上げします。

１．SignalNow Expressのサービスの終了
サービス終了2017年7月31日(ダウンロード停止6月20日)
２．SignalNow Xのサービスの開始
サービス開始2017年7月1日(ダウンロード開始7月1日)
３．補足
姉妹製品Windows用有償ソフトSignalNow Professionalは引き続
き販売しています。また、その他、必要な情報等は弊社サイトで
都度公開させていただきます。

ストラテジー株式会社
http://www.estrat.co.jp/pdf/info_20170613.pdf

 

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（３）南海トラフでも「ゆっくり滑り」を観測 海洋研究開発機構など
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プレートの境界面が時間をかけて静かにずれる「ゆっくり滑り」(スロー
スリップ）が南海トラフ巨大地震の想定震源域で繰り返し発生していた
ことが海底観測により明らかになったと海洋研究開発機構(JAMSTEC)
などの研究グループが6月16日発表しました。

「ゆっくり滑り」は、通常の地震と異なり、地下の断層が1日以上の
時間をかけてゆっくり滑る地殻変動現象です。

自発的に繰り返し発生するタイプと、2011年の東北地方太平洋沖地震の
ような大きな地震に誘発されるタイプがあるとのことです。

最近、北海道、東北地方から関東沖合までの広域やニュージーランド沖
で発生していたとの観測結果が報告されて巨大地震との関連が注目され
ていますが、詳しいことはまだ解明されていません。

サイエンスポータル 17.6.19
http://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2017/06/20170619_01.html

 

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（４）震度５強が続いて起きています
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【大分県で震度5強】
6月20日23時27分頃、大分県で震度5強の強い揺れを観測する地震が
ありました。この地震による津波はありませんでした。
気象庁の観測によりますと、震源地は豊後水道で震源の深さは42キロ、
マグニチュードは5.0と推定されています。

地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は「地震
のメカニズムや深さから考えると、陸側に沈み込んでいるフィリピン海
プレートの内部で起きた地震と見られる。熊本地震のように浅い場所の
活断層で起きた地震ではなく、心配されている南海トラフの地震のよう
にプレート境界の地震でも無い。マグニチュードはそれほど大きくない
が、震源の真上に当たる地域では局所的に揺れが強くなった可能性があ
る」と話しています。

NHK 17.6.21
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170620/k10011024421000.html?utm_int=all_side_ranking-access_003

【長野県で震度5強】
6月25日7時2分頃、長野県で震度5強の強い揺れを観測する地震があ
り、この地震で、2人が軽いけがをしたほか、住宅の屋根瓦が落ちるなど
の被害が出ました。
震源地は長野県南部で、震源の深さは7キロ、地震の規模を示すマグニ
チュードは5.6と推定されています。

長野県の南部では、その後も震度4や3などの揺れを観測する地震が
相次いでいて、気象庁は、引き続き、地震活動に十分注意するよう呼び
かけています。

また、東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「震源が浅かったため、
マグニチュードに比べ、局所的に揺れが強くなったとみられる。今回の
地震の震源は、昭和59年に起きた長野県西部地震の震源と近いが関連
性についてはまだわからない。一般的に震源が浅い地震はその後の地震
活動が活発になることがあるので、今後の活動に注意してほしい。
また、このあとも雨が降る予報が出ているので、土砂災害には十分注意
してほしい」と話しています。

NHK 17.6.25
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170625/k10011029511000.html?utm_int=all_side_ranking-access_001

 

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第１位　マグニチュード12で「地球が割れます」
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1564568356909175/
第２位　2017年最小の満月 大地震は満月か新月の前後に起きやすい
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1555116514521026/
第３位　栃木 男体山を活火山に認定
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1568268369872507/

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