メールマガジン　第141号 　

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＜メールマガジンSignalNow＞　2017年9月11日・第141号
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（１）２分で読める防災コラム　第87回
「緊急地震速報」に関わる新たな動きについて
（２）首都直下地震に備え、情報集約 国交省がホームページ
（３）関東南部の巨大地震「元禄型」 発生が近づいているおそれ
（４）8月の地震活動及び火山活動について

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（１）２分で読める防災コラム　第87回
「緊急地震速報」に関わる新たな動きについて
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９月１日は「防災の日」でした。
こういう機会に、避難経路や避難所、家族の連絡法方法や集合場所、家
庭内「備蓄」等、いつ来るかわからない「いざ」という時のための準備
を確認しておきたいものですね。

さて今号は「緊急地震速報」をより早く、きめ細かに提供する取組みに
ついてです。

１．「緊急地震速報」のしくみについて

まず始めに、「緊急地震速報」のしくみについて確認しておきたいと思
います。

地震が発生すると、震源から「揺れ」が波（地震波）となって、地面を
伝わっていきます。

地震波には、P波（Primary「最初の」の頭文字）とS波（Secondary
「２番目の」の頭文字）があり、P波の方がS波より速く伝わる性質
があります。

主に強い揺れで被害をもたらすのはS波のため、この「地震波の伝わる
速度の差」を利用して、先に伝わるP波を検知した段階で発報するのが
「緊急地震速報」です。

気象庁の緊急地震速報は、全国の震度観測点4400か所余りの場所に設置
された地震計がP波を検知し、そのデータを基に震源や規模を推定し、
速報を出しています。

そのうち、東京都内に設置されている地震計は、132か所にとどまりま
す。

２．独自に地震計を設置する動きについて

法改正によって現在、ビルのエレベーターに対して、「Ｐ波とＳ波の検
知装置と地震時管制運転及び地震時の予備電源の設置」が義務づけられ
ています。

個別の建物ごとに、地震計をきめ細かく設置することで、揺れを察知し
た段階で、高層ビルのエレベーターを非常停止階に止め、エレベーター
内の閉じ込め事故を減らし、早期に避難誘導を開始するなどを目的とし
たものです。

また、エレベーターにとどまらず、建物の外周部等にも独自に地震計を
設置し、気象庁の速報データも活用しながら、より早期にP波を検知し
て速報を出し、大きな揺れが来る前に、さまざまな対応を行う取組みも、
ビルによって行われています。

建物内に設置する「緊急地震速報を通報する製品」にも、地震計を内蔵
したものがあります。

あるいは、ストラテジー(株)の「SignalNow Lite」のように、個別の地
震計とも連動させ、リレー制御で通報するシステムもあります。

特に、震源地付近においては、気象庁の緊急地震速報よりも先に、個別
の地震計が地震を検知しますので、より早く地震の発生を伝達すること
が可能になります。

３．地震発生情報の共有化について

このような「現在個別に設置されている地震計」から得られる地震情報
を、今後包括的にネットワーク化していくことができれば、気象庁の情
報も活用しながら、さらに素早く、きめ細かな地震速報システムを作れ
る可能性があります。

現在の「IoT」の動きなど、今後さまざまなものがネットワーク化されて
いく方向で進んでいますので、地震に関する情報も、新たなシステム・
ネットワーク化によってより効果を高め、少しでも被害の低減が図られ
ると良いですね。

次号もお楽しみに！

by Hirono

 

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（２）首都直下地震に備え、情報集約 国交省がホームページ
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国土交通省は8月24日、首都直下地震に備える防災情報をまとめたホー
ムページを開設しました。

被害想定から交通情報まで、これまで各々独自に提供されていた75の関
係機関のサイトを集約し、身の守り方などの防災知識から、被災時に欠
かせない交通や避難所の情報まで、関係機関がそれぞれのサイトで発信
していた内容を、一括で調べることができます。

東京五輪に向け多言語対応も進めるとしており、75サイトのうち、すで
に29サイトの情報は英語、中国語、韓国語で読むことができます。

TEAM防災ジャパン 17.8.25
https://bosaijapan.jp/news/【普及啓発】首都直下地震に備え、情報集約-国交/

国土交通省 防災ポータル 17.8.24
http://www.mlit.go.jp/river/bousai/olympic/index.html

 

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（３）関東南部の巨大地震「元禄型」 発生が近づいているおそれ
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関東南部の沖合で繰り返し発生している巨大地震のうち、江戸時代に起
きた「元禄関東地震」と同じタイプの地震が、最短で国の想定のおよそ
5分の1にあたる500年ほどの間隔で発生していた可能性のあることが
専門家のグループの分析でわかりました。

専門家は、従来より発生が近づいているおそれがあり、防災対策を進め
る必要があると指摘しています。

産業技術総合研究所 17.5.11
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170511/pr20170511.html

 

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（４）8月の地震活動及び火山活動について
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震度5弱以上を観測した地震はありませんでした。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は18回、日本及びその周辺に
おけるM4.0以上の地震の回数は62回でした。

桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に
伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、
火砕流に警戒してください。

気象庁 17.9.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/1709/08a/1708jishin.html

 

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第１位　9月3日 北朝鮮でマグニチュード6.3の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1648979095134767/
第２位　南海トラフ巨大地震 予知前提の対策見直しを検討会が指摘
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1640800895952587/
第３位　黒潮が東海沖で大きく離岸～今後、大蛇行となる可能性
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1645284265504250/

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