メールマガジン 第129号  

⇒2017年02月27日・第128号      ⇒2017年02月11日・第127号      ⇒最新 一覧

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
<メールマガジンSignalNow> 2017年3月11日・第129号
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

――――――――― SignalNow 公式SNS ―――――――――――

Facebook1 https://www.facebook.com/SignalNow/
Facebook2 https://www.facebook.com/SignalNowEEW/
Twitter  https://twitter.com/ka23japan/
Google+  https://plus.google.com/u/0/b/102808364357144536789/

■■□――――――――― INDEX ――――――――――□■■

(1)2分で読める防災コラム 第75回
東日本大震災から6年、最新の研究成果について
(2)2月の地震活動及び火山活動について
(3)京都大学 熊本地震発生直前の電離圏異常を発見
(4)災害時、緊急に避難する場所をウェブで確認できます

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(1)2分で読める防災コラム 第75回
東日本大震災から6年、最新の研究成果について
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

東日本大震災から6年が経ちました。
これを契機としたその後の様々な研究によって、地震学のそれまでの常
識を覆すような新発見が発表され、新たな脅威も浮かび上がっています。

今、日本列島の地下で何が起きているのか、その予兆をつかむことはで
きるのか、最新の地震研究成果についてお送りします。

1.東北地方太平洋沿岸の一部地域の隆起について

東日本大震災の際に、宮城県北東部の牡鹿半島は、国土地理院によると
約1メートル沈み込みました。
その後、海面より低くなり、水没した漁港を再生させようと、岸壁が新
たに整備されました。

その岸壁が、今度は徐々に上昇に転じ、すでに上昇幅は40センチを超え
ています。
岸壁が高くなり過ぎた一部では、漁業関係者が「船の乗り降りや水揚げ
がたいへん」と、逆に岸壁を低くする計画があるとのことです。

そのようなことが起きた原因は、地下の奥深くにあるマントルの動きに
よって日本列島の地盤が変形し、隆起させていることが判明して、新た
な地震のリスクにつながる危険性も浮かび上がってきました。

*マントルとは
地球の中心部分である「核」の周りを構成する層で、マントルは岩石で
できていますが、水あめのようにゆっくりと対流していて、その上にあ
る「地殻」(プレート:岩板)や大陸の移動にも関わっています。プレ
ートのさらに表層部を地盤と言います。

<参考>
◆気象庁「地震が起こるのはなぜ? ‐プレートテクトニクス‐」
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html

◆東京大学 海洋アライアンス「プレートはなぜ動く?」
http://www.oa.u-tokyo.ac.jp/learnocean/knowledge/0009.html

◆国土地理院「陸域及び海域の地殻変動と滑り分布モデル」
http://www.gsi.go.jp/cais/topic110520-index.html

大地震前は、北海道・東北地方を支える陸の「北米プレート」が、海の
「太平洋プレート」に引きずり込まれ、太平洋側の沿岸部が少しずつ沈
んでいました。

東日本大震災をもたらした「2011年東北地方太平洋沖地震」は、太平洋
プレートの沈み込みによって蓄えられた「ひずみエネルギー」を解放す
るために、プレートの境界面を断層面とする巨大なすべりが起こって発
生しました。

この大地震の際に、陸のプレートが跳ね上がって隆起するとみられてい
ましたが、逆に広い地域で大きく沈みました。
これは、プレート境界部が大きく滑った影響により、プレートの表層部
の地盤が変形したためと考えられています。

2.地殻変動の要因となる「粘弾性緩和」の解明について

東北大学の日野亮太教授らは、震源域の海底における地殻変動観測とそ
の観測結果に基づく数値シミュレーションにもとづき、この地殻変動の
要因を解析した結果、地震後に観測されている複雑な地殻変動のパター
ンは、「粘弾性緩和」であることを突き止めました。

「粘弾性緩和」とは、マントルが粘性と弾性の両方の性質を持つために、
大地震によって引き起こされた影響が、時間的な遅れを伴って発現する
現象で、地震学のそれまでの常識を覆すような新発見です。

沿岸部隆起の原因も、マントルが、牡鹿半島などの下に、陸のプレート
の跳ね上がりに遅れて流れ込み、その影響によって、徐々に地盤が隆起
していると考えられます。
日野亮太教授らによると、「粘弾性緩和」の影響は、長く続くだろうと
のことです。

このような「地盤の変形」によって、それまで地震の危険性が低いとさ
れていた地域に、新たな地震のリスクが生じる可能性もあるようです。

これらの最新の研究成果を活用し、地殻変動観測データの評価によって、
今後の地震発生予測の精度向上が期待されています。

<参考>
◆東北大学「2011年東北沖地震後の地殻変動の要因を解明」
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/09/press20140917-01.html

◆東北大学「海底地殻変動データを用いて東北地方太平洋沖地震に引き
続くゆっくりすべりを高分解能で検出」
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/11/press20161116-03.html

by Hirono

 

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(2)2月の地震活動及び火山活動について
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

2月28日に福島県沖でM5.7の地震があり最大震度5弱を観測しました。
この地震による被害はありませんでした。

全国で震度3以上を観測した地震の回数は16回、日本及びその周辺に
おけるM4.0以上の地震の回数は82回でした。

桜島では、噴火活動は2016年8月以降低下していますが、姶良カルデラ
の地下深部の膨張が継続していることから、火山活動が再び活発化する
可能性があります。

永良部島では、火山ガスの放出量は、2014年8月の噴火前よりもやや多
い状態であることから、引き続き噴火の可能性があります。

気象庁 17.3.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/1703/08a/1702jishin.html

 

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(3)京都大学 熊本地震発生直前の電離圏異常を発見
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

京都大学情報学研究科の梅野健教授、同修士課程の岩田卓也学生らの研
究グループは、熊本地震を対象に、複数のGPS衛星観測局から地震発生
前のデータのみを用いて電離圏電子数異常を捉えるデータ解析を行いま
した。

さらに、宇宙天気による電離圏電子数異常と区別する評価指標を新たに
導入することにより、熊本地震に由来する電離圏電子数異常を、同地震
発生1時間前から発生直前にかけて、明瞭に捉えることに成功しました。

梅野教授は、「今回の熊本地震本震のような内陸型直下地震は、震源付
近の地中での異変が生じていたことが解っており、今後、これらの電離
圏と地圏で発見された大地震発生前の「異常の証拠」の因果関係を突き
詰めることで、大地震発生直前の電離圏異常が生じる物理的メカニズム
の解明がさらに進むことが期待されます。」と話しています。

京都大学 17.3.1
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/170224_3.html
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/160930_1.html

 

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
(4)災害時、緊急に避難する場所をウェブで確認できます
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

2月22日より、災害時、危険が切迫した状況における緊急の避難場所で
ある「指定避難場所」が、国土地理院のウェブ地図「地理院地図」でご
覧いただけるようになりました。

「地理院地図」では、指定緊急避難場所の位置や名称、対応している災
害の種別等について、地図や空中写真、その他さまざまな情報に重ね合
わせてご確認いただけます。

国土地理院 17.2.22
http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri60030.html
http://maps.gsi.go.jp/

 

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
□■■ ~最近のFacebook「いいね!」トップ3~ ■■□
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

第1位 2月28日 福島県沖で震度5弱の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1440312459334766/
第2位 3月2日 日向灘で震度4の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1442361752463170/
第3位 2月23は「富士山の日」もし噴火したら?
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1435628449803167/

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
♪見守りケロタンからのお知らせ♪
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

◆“SignalNow mobile for Android”販売中!
Android(TM)搭載のスマートフォン向けに開発した高度利用者向け
緊急地震速報アプリです。気象庁の新津波電文に対応し、津波警報・
注意報も通報することができます。
■Google Play Storeからダウンロードできます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.nscjapan.signalnow
---------------------------━━━━★
◆SignalNow ProfessionalのDVD版はAmazonから購入いただけます!
1年版 2,160円(通常9,800円)。
DVD版のお求めはこちらから
http://amzn.to/1b8BhyZ
---------------------------━━━━★
◆新津波電文対応SignalNow Lite、販売中!!
気象庁の新津波電文に対応し、津波警報・注意報も通報することが
できます。「高度利用者向け緊急地震速報(予報)」を利用した通報
システムです。
http://www.estrat.co.jp/snlite.html
---------------------------━━━━★
◆抗菌・消臭 ハイブリッド光触媒「ギアタイト」
光の力(太陽光・室内光)で、空中噴霧・塗布して効果を発揮します。
100倍希釈噴霧用粉末「4g入り」10包セットで8,640円
http://amzn.to/17slOcS
---------------------------━━━━★
◆一般社団法人日本マルチコプター安全推進協会(JMSA)
小型無人機業界の健全な発展を願う有志により、2015年8月に設立
されました。
以来、全国各地で安全運用講習会を開催し、小型無人機操縦者の育成、
小型無人機運航管理者の養成、安全運航技術の啓発に努めています。
http://www.jmsa.or.jp/
・~・~・~・~・~・~・~・発行元・~・~・~・~・~・~・
ストラテジー株式会社
〒182-0023 東京都調布市染地2-14-50
SignalNowシリーズの開発・配信事業を行っています。
緊急地震速報 地震動の予報業務の許可事業者 許可第198号
http://www.estrat.co.jp/
・~・~・~・~・~・~・~・編 集・~・~・~・~・~・~・
株式会社小林洋行コミュニケーションズ SignalNowデスク
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-15-7
http://kobayashiyoko-com.jp/sn/
・~・~・~・メールマガジンの配信停止・配信先の変更・~・~・
次のアドレスからお手続きをお願いします。
https://www.kobayashiyoko-com.jp/sn/maga/form.php
※配信停止・配信先の変更は、配信リストの更新に数日かかるため、
配信停止後も数回配信されてしまうことがあります。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
このメルマガは、SignalNow シリーズをご利用いただき、メルマガ
送信に同意された皆様にお送りしております。
このメルマガは、等幅フォントで最適にご覧いただけます。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
このメールは送信専用アドレスにてお送りしています。
ご返送いただいても、対応いたしかねますのでご了承ください。
━━━━━━━━━━━━━Copyright 2017 Strategy Corporation.

ページのトップへ戻る