メールマガジン 第89号
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＜メールマガジンSignalNow＞ 2015年7月11日・第89号
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（１）気象庁 箱根山の噴火警戒レベルを２から３へ引上げ
（２）第37回 震度とマグニチュードについて
（３）内閣府 防災基本計画修正、早期自主避難促す
（４）そなえる防災 さまざまな地震動と、建物の揺れと被害
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（１）気象庁 箱根山の噴火警戒レベルを２から３へ引上げ
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６月３０日午前、箱根山の大涌谷で、新たに出来た噴気孔の周辺に火山灰
が積もり、噴石が飛び散っていることが確認されたことから、気象庁は３
０日、箱根山に火口周辺警報を発表し噴火警戒レベルを２（火口周辺規制）
から３（入山規制）へ引き上げました。
箱根山は複数の溶岩ドームからなるカルデラ火山で、最も高い神山は標高
が１４３８ｍあります。気象庁によりますと、箱根山では地質調査などで、
１２世紀から１３世紀にかけて大涌谷周辺で水蒸気噴火が発生したと考え
られていますが、その後、噴火の記録などはありません。
観測記録が残る昭和以降は、大涌谷周辺で群発地震や異常な噴気の噴出が
たびたび発生していますが、噴火が観測されたことはないということです。
箱根山では今年４月下旬から火山性地震が増加し、５月３日以降は、大涌
谷の温泉の設備からは蒸気が勢いよく出ているのが確認されています。
また、大涌谷付近を中心に山が膨らむ傾向を示す地殻変動が観測され、５
月６日には噴火警戒レベル２の火口周辺警報が発表されていました。
気象庁は、今後、大涌谷周辺の居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発
生する可能性があるとして、大涌谷からおおむね１キロの範囲では、噴火
に伴う大きな噴石に警戒するとともに、地元自治体の指示にしたがって危
険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
気象庁 2015.6.30
http://www.jma.go.jp/jma/press/1506/30a/hakoneyama150630.html
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（２）第37回 震度とマグニチュードについて
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今号は、地震における「震度とマグニチュード」についてお届けします。
◆震度とマグニチュードはどう違う？
「震度」は、ある場所における地震の「揺れの強さ」を表し、マグニ
チュードは「地震そのものの大きさ」を表します。
例えて言うなら、「電球の明るさ」と「周りの明るさ」の関係に似ています。
「電球の明るさ」を表す値がマグニチュードで、電球から離れた「ある場
所の明るさ」が震度に相当します。
よって、マグニチュードが大きくても（電球が明るくても）、震源（電球）
から遠いところでは、震度は小さく（暗く）なるわけです。
◆マグニチュード（Ｍ）とエネルギーの関係について
マグニチュード（Ｍ）とエネルギーとの間には、Ｍの値が１大きくなると
エネルギーは約32倍になり、Ｍの値が２大きくなるとエネルギーは約1000
倍になるという関係があります。
そのため、Ｍ６と比べると、Ｍ７やＭ８は巨大なエネルギー放出量となり、
大きな被害になりやすいわけですね。
◆モーメントマグニチュードについて
地震は、地下の岩盤がずれて起きるわけですが、このずれの規模（ずれ
動いた部分の面積×ずれた量×岩石の硬さ）をもとに算出されるマグニ
チュードを、モーメントマグニチュード（Ｍｗ）と言います。
普通のマグニチュード（Ｍ）は、地震計で観測される波の振幅から計算
されますが、規模の大きな地震になると、岩盤のずれの規模を正確に表す
ことが難しくなります。
そのため、物理的な意味が明確なモーメントマグニチュードで表すわけで
すが、その値を計算するには、高性能の地震計のデータを使った複雑な計
算が必要なため、地震発生直後に算出するのは困難です。
モーメントマグニチュードは、大きな地震に対して計算されますが、逆に、
規模の小さい地震に対しては、（値が小さいため）高い精度で計算するの
が困難です。
◆マグニチュードは基本的に世界共通
マグニチュードは、基本的に世界共通（定義としては一つ）ですが、各国
で、使っている地震計や地震観測網が違うため、同じ地震でも、海外で発
表されるマグニチュードが少し違っている場合があります。
◆震度は各国独自のもの
震度の表し方は、国によって異なります。
日本では、震度計で観測し、０、１、２、３、４、５弱、５強、６弱、６
強、７の１０階級で表します。
海外の多くは、主にＭＭ震度階（モディファイド・メルカリ・スケール
（改正メルカリ震度階））という１２階級の表現を使っています。
これは「体感」や「被害の大きさ」によって示されるもので、その国の建
物の壊れやすさなどによっても異なります。
日本でも以前は、「体感」での震度観測によって発表が行われ、震度７の
地域については事後の現地調査で決定する方法を取ってしていましたが、
現在は、震度計で震度を観測し、速報する体制が取られています。
次号は、地震に関する「速報値」と「暫定値」の違い、揺れの長さなどに
ついてお届けします。お楽しみに！
by Hirono
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（３）内閣府 防災基本計画修正、早期自主避難促す
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政府は７月７日の中央防災会議で、国の防災基本計画を修正しました。計
画では土砂災害対策について、危険性のある区域の調査を進めて結果を公
表し、土砂災害の危険性を５キロ四方に区分けして示す情報を活用し、地
域を絞り込んだうえで避難勧告を発表するとともに、市町村が早い段階で
「避難準備情報」を出して危険性が高い地域の住民に早めの避難を促して
いくとしています。また、原子力発電所事故と地震などが重なる「複合災
害」を想定し国の対策本部が担う役割も明記しました。今回の修正を受け
て今後、各自治体は地域防災計画などを見直していくことになります。
内閣府 2015.7.7
http://www.bousai.go.jp/taisaku/keikaku/kihon.html
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（４）そなえる防災 さまざまな地震動と、建物の揺れと被害
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近年明らかになってきたさまざまなタイプの地震動と、それによる建物の
揺れや被害の特徴、そして対策についての連載コラムです。第１回目は、
「標準的な地震動とさまざまなタイプの地震動」、「さまざまなタイプの地
震動による建物被害」、そして「地震時における高層建物の複雑な揺れ方」
についての特集となっています。
地震による建物の揺れはなぜ異なるのか。また、さまざまなタイプの地震
波と建物被害の関係はどうなっているのでしょうか。
そなえる防災 2015.6.30
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20150637.html
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□■■ ～最近のFacebook「いいね！」トップ３～ ■■□
第１位 箱根山 ごく小規模噴火か 噴火警戒レベル３に引き上げhttps://www.facebook.com/SignalNow/posts/993208034045213/
第２位 ２３日、小笠原諸島西方沖を震源とする、最大震度４、
マグニチュード６.９の地震発生
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/989549184411098/
第３位 相次ぐ火山噴火 大震災の影響「証拠なし」
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/992568990775784/
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