すでに他社借り入れがあると新たな融資を受けられるか不安に感じる人もいるでしょう。
結論からいうと、カードローンなら他社借り入れがある状態でも審査に通過できる可能性があります。
実際に、他社借り入れが5件以上ある状態で借り入れに成功している人も存在します。
借入れ5件以上の債務者は約230万人、
引用:貸金業法等の改正について|金融庁
これらの者の平均借入総額は約230万円。
ただし、カードローンは他社借り入れがあると審査難易度が高まるのは事実であり、どのカードローンでも借り入れできるわけではありません。
他社借り入れが多い人でも審査に通過しやすいのは、消費者金融カードローンです。
本記事では、他社借り入れがあっても借りられるカードローンを件数別に紹介します。
他社借り入れがある状態で追加借り入れを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
他社借り入れがあっても借りられるのは消費者金融カードローンだけ

複数の借り入れがある状態でも、新たなカードローンに申し込んで審査に通る可能性があるのは、消費者金融系のカードローンです。
カードローンには、銀行カードローンや消費者金融カードローンなど様々な種類があります。
一方で、消費者金融は比較的柔軟な審査基準を持っており、年収や返済実績、信用情報を総合的に判断されるため、借入件数が多くても通過できる可能性が高いです。
他社借り入れ 件数 | 借り入れ可能なカードローン |
---|---|
1件 | 銀行カードローン |
2〜3件 | 大手消費者金融 |
4〜5件 | 中小消費者金融 |
5件以上 | 大手消費者金融のおまとめローン |
※上記の借り入れ件数と借り入れ可能なカードローンは目安です。
ここでは他社借り入れの件数別に、おすすめの借り入れ先を紹介します。
大手消費者金融なら他社借り入れが3件以上でも借り入れできる
プロミス・アイフル・アコムといった大手の消費者金融は、他社での借り入れ件数が3件以上ある場合でも、新たな借り入れを認めることがあります。
特に、年収の3分の1以内に収まっている借り入れであれば、総量規制の範囲内と見なされ、審査が通る可能性が高いです。
貸金業法によって定められた貸付上限額を制限する規制のことです。
消費者金融を含む貸金業者は、「申込者の年収の3分の1までしか貸付してはならない」と定められています。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。
引用:お借入れは年収の3分の1までです|日本貸金業協会
総量規制を超えない限りは、借り入れ件数が多いだけで審査に落とされることはありません。
また大手消費者金融は信用情報のスコアリングも重視しており、返済遅延がなければ信用が高いと判断されることもあります。
借り入れ件数が多いこと自体はマイナス評価となりますが、しっかりと返済している実績があれば、審査落ちする心配は少ないでしょう。
他社借入がある人への融資にも前向きな大手消費者金融を以下にまとめました。
大手 消費者金融 | 他社借入 | 審査時間 | 金利 | 借入上限額 | 無利息期間 |
---|---|---|---|---|---|
プロミス | ◎ | 最短3分 | 4.5%~17.8% | 最高500万円 | 最大30日間※1 |
アイフル | ◎ | 最短18分※2 | 3.0%~18.0% | 最高800万円 | 最大30日間※1 |
アコム | ◎ | 最短20分 | 3.0%~18.0% | 最高800万円 | 最大30日間※1 |
※1:初回利用時のみ。
※2:お申し込みの状況によってはご希望に添えない場合がございます。
大手消費者金融は「初回利用時の無利息期間サービス」や「電話での在籍確認なし」「自宅への郵送物なし」など借りやすい施策が充実しています。
少しでも借り入れや返済の負担を減らしたい方は、まず大手消費者金融の利用を検討するといいでしょう。
おまとめローンは他社借り入れが総量規制オーバーでも借りられる
他社借り入れがありカードローンの審査に通過できない人は、「おまとめローン」や「借り換えローン」の利用を検討しましょう。
通常のカードローンは総量規制の対象となるため、すでに年収の3分の1近くの他社借り入れがある場合、新たなカードローンの審査に通過することはできません。
おまとめローンは複数の借り入れを一本化して返済を簡素化することを目的としており、結果的に債務者の負担を軽減することを目的としています。
おまとめローンを利用すると追加の借り入れはできなくなりますが、他社借り入れを一本化して返済が楽になるのが特徴です。
プロミスやアイフルでは、おまとめ専用ローンを提供しています。
消費者金融 | おまとめローン | 金利 | 借入上限額 |
---|---|---|---|
プロミス | おまとめローン | 6.3%~17.8% | 1万円~300万円 |
アイフル | おまとめMAX | 3.0%~17.5% | 1万円~800万円 |
アコム | 借換え専用ローン | 7.7%~18.0% | 1万円~300万円 |
レイク | レイク de おまとめ | 6.0%~17.5% | 1万円~500万円 |
SMBC モビット | おまとめローン | 3.0%〜18.0% | 最大800万円 |
どうしても一般的なカードローンの審査に通過できないという人は、おまとめローンの利用を検討するといいでしょう。
他社借り入れが1件のみなら借り換えローンの利用が適切
他社借り入れが1件のみの場合は借り換えローンの利用が適しています。
借り換えローンもおまとめローン同様に総量規制対象外のため、すでに年収の3分の1近い借り入れがあっても利用できます。
また、おまとめローンは返済専用ローンのため追加借り入れができませんが、借り換えローンであれば追加借り入れをすることも可能です。
「既存の借り入れ先の金利が高くてなかなか利息が減らない」という人は、借り換えローンの利用を検討するといいでしょう。
中小消費者金融は他社借り入れが5件以上でも借り入れしやすい
大手消費者金融で審査に落ちた場合でも、中小消費者金融なら審査に通過できる可能性があります。
中小消費者金融は審査が甘いというわけではありませんが、人手で審査を行っているため融通をきかせてもらえる可能性があるからです。
こうした業者は、過去に延滞がなく、定期的な収入がある人には前向きに対応してくれる傾向があります。
ただし、金利が大手よりも高めに設定されていることが多いため、返済総額が膨らむリスクが高い点には注意が必要です。
借入限度額も大手と比べて低いため、まずは大手に申し込んで最終手段として中小消費者金融を利用するといいでしょう。
銀行カードローンは他社借り入れが1件のみなら審査に通過できる可能性あり
銀行カードローンは、金利が低く返済期間も長めであることから、利用者にとって魅力の多い選択肢です。
ただし、審査は非常に厳格で、他社借り入れが複数あると基本的に審査に通るのは難しくなります。
銀行は過去に過剰貸付が問題視されたことがあり、現在は銀行法に基づいて厳しい審査を行い、過剰貸付が起こらないように注意しています。
金融庁は、融資審査の厳格化を徹底し、業務運営の適正化をスピード感を持って推進するため、2017年9月から、銀行カードローン残高の多い先を中心とする12行に立入検査を実施し、その結果を本年(2018 年)1月26日に「銀行カードローン検査中間とりまとめ」(以下、「中間とりまとめ」という。)として公表した。
引用:銀行カードローンの実態調査結果について|内閣府
しかし、借り入れが1件のみで、安定した収入と良好な信用情報を持っている場合には、審査に通過する可能性も残されています。
銀行カードローンの中でも、ネット銀行は比較的審査に通過しやすい傾向があります。
ネット銀行は他社借り入れがある人への融資にも前向き
他社借り入れがある状態で銀行カードローンを利用したい場合、ネット銀行を選ぶのがおすすめです。
メガバンクは過剰貸付を行っていないか金融庁から厳しくチェックされています。
一方で、ネット銀行はメガバンクと比べて厳しいチェックを受けていないため、他社借り入れがある人へも積極的に融資を行う傾向があります。
ネット銀行のなかでも、「楽天銀行スーパーローン」は新規顧客獲得に前向きな傾向があるため狙い目です。
楽天銀行スーパーローンは楽天会員ランクに応じて審査優遇あり
- 楽天会員ランクに応じて審査優遇あり
- 金利が年1.9%〜14.5%と低い
- 期間や条件によって金利優遇サービスあり
楽天銀行スーパーローンは、楽天会員ランクに応じて審査を優遇してくれるというメリットがあります。
他社の審査に落ちてしまった人でも、楽天会員ランクが高ければ楽天銀行スーパーローンの審査に通過できる可能性が高いです。
金利が消費者金融と比べて低く、利息を抑えて借り入れできる点も魅力といえます。
普段から楽天サービスを利用している人、他社借り入れが1件のみの人は、楽天銀行スーパーローンの利用を検討してみてください。
楽天銀行スーパーローンの概要 | |
---|---|
他社借入 | ◯ |
審査時間 | 最短即日 |
金利 | 1.9%〜14.5% |
借入 上限額 | 最大800万円 |
無利息 期間 | 最大30日間※ |
在籍確認 | あり |
郵送物 | あり |
申込条件 | ・満年齢が20歳以上62歳以下で安定した収入がある(専業主婦も可) ・日本国内に居住している(外国籍の場合は永住権または特別永住権を持っていること) ・楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けられる |
※初回利用時のみ
他社借り入れが5件以上あっても借り入れできる中小消費者金融
他社借り入れ件数が多い方は、大手より中小消費者金融を利用するのがおすすめです。
前述した通り、中小消費者金融は人手で審査を行なっているため、融通を利かせてもらえる可能性があります。
ここからは他社借り入れが5件以上あっても借りられる可能性が高い中小消費者金融4社を紹介します。
中小 消費者金融 | 特徴 | 他社借入 | 審査時間 | 金利 | 借入上限額 | 無利息期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
フクホー 詳しくみる | お申込から借入・返済まで 一切来店する必要が無い | ◎ | 最短即日 | 7.3%~18.0% | 5万円〜200万円 | – |
セントラル 詳しくみる | 最大30日間の金利ゼロ | ◎ | 最短即日 | 4.8%~18.0% | 1万円〜300万円 | 最大30日間※ |
フタバ 詳しくみる | 他社借入4社までの人はOK | ◎ | 最短即日 | 14.959%~19.945% | 1万円〜50万円 | 最大30日間※ |
いつも 詳しくみる | 振込での融資に対応 | ◎ | 最短30分 | 4.8%~20.0% | 1万円~500万円 | 最大60日間※ |
※初回利用時のみ
他社借り入れが多い方はぜひ参考にしてください。
フクホーは親身な対応で過去に延滞歴がある方も利用できる可能性あり
- 債務整理や過去に金融事故がある人にも審査チャンスあり
- 対面相談・郵送契約も可能で対人対応が安心
- 他社借入があっても申込可能で総量規制内での借入に対応
フクホーは大阪市に本社を構える老舗の中小消費者金融で、信用情報に不安のある人や過去に延滞・債務整理歴がある人にも柔軟な審査が行われる点が特徴です。
対面審査にも対応しており、来店して相談しながら契約することもできます。
他社借り入れがあっても総量規制内であれば借りられる可能性はあるでしょう。
金利は年7.3%~18.0%と幅広く設定されており、借入限度額も最大200万円まで対応しています。
フクホーの概要 | |
---|---|
他社借入 | ◎ |
審査時間 | 最短即日 |
金利 | 7.3%~18.0% |
借入 上限額 | 5万円〜200万円 |
無利息 期間 | – |
在籍確認 | あり ※書類での在籍確認に変更できる可能性あり |
郵送物 | あり |
申込条件 | ・満20歳以上の安定した収入がある方 |
※初回利用時のみ
セントラルは柔軟な審査で他社借入があっても即日融資できる可能性が高い
- 他社借入があっても柔軟な審査対応が期待できる
- Web完結・即日融資対応でスピード重視の人に最適
- 初回最大30日間の無利息サービスあり
セントラルは、愛媛県を拠点とする中堅消費者金融で、全国対応のWeb完結申込が特徴です。
即日融資にも対応しており、審査に通過できれば申し込んだその日のうちに借り入れできます。
初回利用者向けに最大30日間の無利息サービスもあります。
自社ATMやセブン銀行ATMが利用可能で利便性が高く、地方の方でも使いやすい金融サービスを提供しています。
信用情報に問題がなければ比較的審査通過率も高めとされているので、他社借り入れがあって審査に不安がある方は利用するといいでしょう。
セントラルの概要 | |
---|---|
他社借入 | ◎ |
審査時間 | 最短即日 |
金利 | 4.8%~18.0% |
借入 上限額 | 1万円〜300万円 |
無利息 期間 | 最大30日間 |
在籍確認 | あり ※書類での在籍確認に変更できる可能性あり |
郵送物 | あり |
申込条件 | ・満20歳以上で安定した収入のある方 ・日本国内在住の方 |
※初回利用時のみ
フタバは初回利用時は最大30日間無利息で借り入れできる
- 他社借入がある人にも比較的審査が通りやすいと評判
- 初回30日間無利息で、返済の余裕が持てる
- 電話確認後の即日振込や柔軟な返済方法が可能
フタバ(株式会社フタバ)は東京都に本社を構える中小消費者金融で、設立から50年以上の歴史がある信頼性の高い企業です。
最短即日融資にも対応し、初回契約者には30日間の無利息サービスも提供しています。
Web申し込み後の電話確認が基本ですが、郵送契約も可能です。
限度額は最大50万円と少なめですが、少額融資を希望している方にはおすすめです。
返済方法も口座振替や銀行振込など柔軟に対応しています。
フタバの概要 | |
---|---|
他社借入 | ◎ |
審査時間 | 最短即日 |
金利 | 14.959%~19.945% |
借入 上限額 | 1万円〜300万円 |
無利息 期間 | 最大30日間 |
在籍確認 | あり ※書類での在籍確認に変更できる可能性あり |
郵送物 | あり |
申込条件 | ・満20歳以上70歳以下の安定した収入のある方 ・日本国内に在住している方 |
※初回利用時のみ
いつもは電話による在籍確認なしでバレずに借りやすい
- 最短30分のスピード審査で即日融資も可能
- 他社借入があっても、安定収入があれば審査通過の可能性あり
- Web完結申込&郵送物なしで家族にバレにくい
株式会社いつもは山口県に拠点を置く中堅消費者金融で、最短30分のスピード審査と即日融資対応が魅力です。
インターネットからの申し込みに特化しており、郵送物なし・Web完結の申し込みにも対応しています。
初回契約者には最大30日間の無利息期間が設けられている点もポイントです。
限度額は最大50万円と少額ニーズに特化し、生活費や急な出費の補填に利用されるケースが多いです。
いつもの概要 | |
---|---|
他社借入 | ◎ |
審査時間 | 最短30分 |
金利 | 4.8%~20.0% |
借入 上限額 | 最大500万円 |
無利息 期間 | 最大60日間※ |
在籍確認 | あり ※書類での在籍確認に変更できる可能性あり |
郵送物 | なし |
申込条件 | ・満20歳以上~70歳以下の方 ・安定した収入がある方(パート・アルバイト可) |
※初回利用時のみ
他社借り入れが7件でも審査に通過できる?借り入れ成功のポイントを解説
他社借り入れが7件ほどあると、審査に通過できるのか不安に感じるでしょう。
実際に首相官邸の公式ホームページでは、5件以上の借り入れがある人がいることも公表されています。
年度 | 5件以上借り入れがある人数 |
---|---|
平成22年度 | 70万人 |
平成23年度 | 44万人 |
平成24年度 | 29万人 |
平成25年度 | 17万人 |
平成26年度 | 14万人 |
平成27年度 | 12万人 |
平成28年度 | 9万人 |
参照:首相官邸公式ホームページ
ただし、借り入れが5件以上ある人数は年々減少しているため、7件ほどの他社借り入れがあるとかなり審査が厳しくなることが分かります。
すでに複数の他社借り入れがあり、どうしても新たなカードローンを利用したい場合は、少しでも審査に通過できる可能性を高められるように対策を取りましょう。
借り入れ希望金額を10万円程度の少額にすると審査に通過しやすい
借り入れ希望金額を10万円程度に設定すると、審査に通過しやすくなります。
金融機関は貸倒れリスクを抑えるため、高額な融資を希望する申込者には慎重な審査を行います。
しかし、少額の融資であればリスクが低いため、審査基準が比較的緩和される可能性があります。
また、返済負担が軽いため、毎月の支払いを滞らせる可能性が低く、金融機関側も承認しやすくなるのです。
審査通過を優先する場合は、まずは少額を希望し、実績を積んだ後に増額申請を検討するといいでしょう。
支払いを延滞すると審査落ちするため計画的に返済を進めておく
過去に支払いの延滞があると、審査に大きな影響を及ぼします。
金融機関は信用情報機関を通じて申込者の返済履歴をチェックし、延滞が記録されている場合は「返済能力に問題がある」と判断するからです。
特に、61日以上の長期延滞や代位弁済の履歴があると、審査に通過するのは極めて困難です。
- クレジットカードやローンの延滞(61日以上)
- 債務整理(自己破産・個人再生・任意整理)
- 強制解約された履歴
- 代位弁済(保証会社が代わりに支払った履歴)
これらの記録は5〜10年間は信用情報機関に記録されてしまいます。
新たにカードローンに申し込みたい場合は、すでにある他社借り入れの返済を延滞・滞納しないように注意しましょう。
収入証明書を提出して返済能力を証明すれば審査に通過しやすくなる
審査に通過しやすくするためには、収入証明書を提出して返済能力を証明するのが効果的です。
収入証明書には、源泉徴収票・給与明細書・確定申告書などがあり、金融機関はこれを基に申込者の収入の安定性を判断します。
特に、年収が高く、安定した職業に就いている人ほど審査では有利です。
ただし、収入に自信がある場合は証明書を提出することで、審査に通過する可能性を高められるでしょう。
また、勤続年数が長いほど信用力が増し、審査通過の可能性が高まるため、収入証明を準備しておくとスムーズに融資を受けられます。
他社借り入れとは?申告の対象となる借入の種類
カードローンに申し込む際、他社借り入れがある場合、その借入金額や件数が審査に影響を与えることがあります。
しかし、すべての借り入れが申告対象となるわけではありません。
例えば、消費者金融に申し込む際は、銀行カードローンの借り入れがあっても申告する必要はないことが多いです。
また、住宅ローンやマイカーローン・クレジットカードのショッピング枠などは、総量規制の対象外となり申告する必要はありません。
- 消費者金融のカードローン
- 銀行カードローン
- クレジットカードのキャッシング枠
- 銀行カードローンの借り入れ(消費者金融に申し込む場合)
- 住宅ローン
- マイカーローン
- 教育ローン
- 奨学金
- クレジットカードのショッピング枠
- リボ払い
申告すべき借り入れを正確に理解しておくことが、スムーズな申し込みをするために重要です。
消費者金融に申し込む場合は銀行カードローンの借り入れは申告不要
消費者金融のカードローンに申し込む際、銀行カードローンの借り入れは申告不要とされるケースが多いです。
消費者金融と銀行カードローンは、遵守している法律が異なります。
- 消費者金融:貸金業法
- 銀行カードローン:銀行法
銀行法を遵守している銀行カードローンは総量規制の対象外であり、消費者金融側の審査基準には直接影響を与えません。
そのため、消費者金融に申し込む場合、銀行カードローンの借り入れは申告不要です。
ただし、信用情報機関には借入履歴が登録されているため、銀行カードローンの返済を怠っていると審査に影響する可能性はあります。
既存の借り入れ先が銀行カードローンの場合は、返済を計画的に進めておくように注意しましょう。
住宅ローンやマイカーローンは総量規制対象外のため申告しなくて良い
住宅ローンやマイカーローンなどの借り入れは、総量規制の対象外のため申告不要です。
住宅ローンやマイカーローンは借り入れ金額が高額になるため、年収の3分の1に収まりにくく総量規制の対象外とされています。
不動産購入のための貸付け(いわゆる住宅ローン)
自動車購入時の自動車担保貸付け(いわゆる自動車ローン)
引用: 総量規制が適用されない場合について【貸金業界の状況】|日本貸金業協会
そのため、消費者金融の審査では基本的に申告する必要がありません。
今後、住宅ローンや自動車ローンの契約を検討している人は、カードローンの返済をできるだけ進めるようにしましょう。
クレジットカードのショッピング枠は他社借り入れの対象外
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」が付帯しています。
- ショッピング枠:買い物で使える
- キャッシング枠:お金を借りられる
クレジットカードのショッピング枠は、カードローンの審査において「借り入れ」とは見なされません。
総量規制の対象になるのはキャッシング枠のみです。
クレジットカードでキャッシングしている場合は申告が必要ですが、買い物でしか利用していない場合は申告する必要はありません。
そのため、クレジットカードの利用状況も考慮しながら、新たな借り入れを検討するのが望ましいです。
他社借り入れがある状態でカードローンに申し込む際の注意点
他社借り入れがある状態でカードローンに申し込む場合、いくつかの重要な点に注意しなければなりません。
まず、申込書に記載する借り入れ金額や件数を正確に申告することが大切です。
- 虚偽申告をしない
- 一度に複数のカードローンに申し込まない
- 公的融資制度の利用も検討する
虚偽申告をすると、審査に落ちるだけでなく信用情報にも悪影響を与えることがあります。
また、短期間に複数のカードローンに申し込むことは、審査に悪影響を及ぼす可能性が高いため、1社ずつ慎重に申し込むことが推奨されます。
もしどこからも借り入れできない状態になった場合は、公的融資制度を検討するのもひとつの手です。
ここでは、他社借り入れがある状態でカードローンに申し込む際の注意点を解説します。
申し込み時に虚偽申告すると審査落ちのリスクが高まる
カードローンの申し込み時に、他社借り入れの状況について虚偽の申告をすることは絶対に避けなければなりません。
その結果、今後のカードローンの申込みに対しても不利になり、さらに借り入れが難しくなる可能性があります。
「審査に通るか不安だから」と嘘の情報を書きたくなるかもしれませんが、正直に申告して信用情報を良好に保つことが重要です。
虚偽申告はリスクが大きいため、必ず正確な情報を提供しましょう。
半年以内に2社以上に申し込むと融資を断られるため1社ずつ申し込む
短期間に複数のカードローンに申し込むことは、審査に大きな影響を与える場合があります。
半年以内に2社以上に申し込みをすると、金融機関は「申し込みブラック」と判断し、融資を断る可能性が高くなります。
短期間に複数のカードローンに申し込んでいる状態のことです。
申し込みブラックは「よほどお金に困っているのでは?」と認識され、審査に通過するのが難しくなります。
このため、カードローンを申し込む際は、複数の金融機関に同時に申し込むのではなく、1社ずつ慎重に申し込むことが重要です。
また、審査に通過するためには、過去の借り入れ状況や収入、返済能力をしっかりとアピールする必要があります。
どこからも借り入れできない場合は公的融資制度の利用を検討する
どの金融機関にも借り入れを断られてしまった場合、公的融資制度を利用するのもひとつの方法です。
日本には、消費者金融や銀行カードローンが利用できない人向けに、低利息で融資を提供する公的融資制度があります。
例えば、生活福祉資金貸付制度や、社会福祉協議会が提供する貸付制度などがあり、これらの制度は、収入や生活状況が厳しい人に対しても支援を行っています。
公的融資制度 | 詳細 |
---|---|
生活福祉資金貸付制度 | 低所得者や生活困窮者を対象に、生活の安定を支援するための貸付制度 |
緊急小口資金等貸付制度 | 急な経済的困窮に陥った方々が一時的に生活を支えるために利用できる融資制度 |
公的教育資金貸付 (学資ローン) | 学生や子どもを持つ家庭が、学費の支払いを支援するために提供される融資 |
社会福祉資金貸付 (高齢者支援) | 高齢者専用の生活支援資金で、日常生活を維持するために必要な経費を融資する制度 |
カードローンの審査にどうしても通過できないという場合は、公的融資制度の利用も検討しましょう。
まとめ:他社借り入れがあっても消費者金融なら借り入れ可能
他社借り入れがあっても、消費者金融のカードローンなら新たに借り入れが可能な場合があります。
特に、借入総額が総量規制の範囲内であり、信用情報に問題がなければ審査通過の可能性は十分にあります。
ただし、申し込み時の情報は正確に申告し、計画的な返済を心がけることが重要です。
慎重に比較検討し、自身の状況に最も適した金融機関を選ぶようにしましょう。